「私の転職ストーリー」では、doors世代の転職成功例を紹介。20~30代の女性たちは、一体どんな理由で転職を決意し、どのように転職活動を乗り切ったのでしょうか。今回登場するのは、人材会社で管理職を経験した後に、日本の手仕事文化や職人技術を広める動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」に転職した藤本那奈子さん。上編では、なぜ安定した仕事や環境を飛び出し転職したのか、下編では、企業に直接応募して転職する方法などを聞きました。

(上) 部長目指すより転職選んだ35歳「成長を止めたくない」
(下)募集なしの企業に直接応募で転職成功、道を開く秘訣は? ←今回はここ

ニッポン手仕事図鑑でプランナー/ディレクターとして活躍している藤本那奈子さん
ニッポン手仕事図鑑でプランナー/ディレクターとして活躍している藤本那奈子さん

興味のある企業にメールを送りアプローチ

 29歳のときに人材会社の課長となり、求人広告の制作部門で約5年間、管理職としてマネジメント業務にまい進してきた藤本那奈子さん。

 仕事や社内の人間関係は安定していたものの、上司から「部長を目指してみない?」と声をかけられたことや、新型コロナウイルス禍がきっかけとなり、「顧客と直接つながる現場仕事がしたい」「日本のものづくりや伝統工芸を支える職人に貢献できる仕事がしたい」という本心を見過ごせなくなり、2020年の9月から転職活動をスタートしました。

 藤本さんは、中途採用を行っている・いないに関わらず、興味のある企業3~4社にメールを送ってアプローチしたそうですが、なぜ彼女は転職サイトや転職エージェントを利用せず、企業への直接応募という方法を取ったのでしょうか?

藤本さんの転職成功のポイントも紹介します
藤本さんの転職成功のポイントも紹介します