数多くの報道番組で活躍してきたテレビ朝日の小川彩佳アナウンサーに、キャリア形成の秘訣を聞く連載企画「アナウンサー・小川彩佳のnext doors」。連載1回目の今回は、アナウンサーを目指した理由や、仕事上の「マイルール」を伺いました。「あえてこだわりは持たない」と話す小川アナ。きっかけは、東日本大震災の取材だったと言います。その理由とは? 詳しく聞きました。

周りの人へ「興味のタネ」をまく、発信の楽しさが原点

―― アナウンサーとして11年のキャリアを持つ小川さん。改めて、なぜアナウンサーになりたいと思ったのか、きっかけを教えてください。

小川 初めてアナウンサーに憧れを抱いたのは、小学生の頃でした。父親の仕事の都合で2年間だけアメリカのミシガン州にある学校に通っていたんです。その小学校は、私以外にもいろんな国から生徒が集まっていて、自分の母国の文化を伝える機会が多くありました。民族衣装を人型のパネルに描いて発表したり、その服をどうやって着るのか説明したり。

 異なる文化を持つ人々と過ごす中、私は、「互いに情報を伝え合うことで豊かになれる」と子ども心に感じていました。それはまるで、周りの人に「興味のタネ」をまいているような感覚。それを楽しいと感じたことが、アナウンサーになりたいと思った原点だったのかもしれません。

「互いに情報を伝え合うことで豊かになれる」――。小学生時代の実体験がアナウンサーを目指したきっかけだそう

常に意識しているのは「多角的な視点」

―― これまで「報道ステーション」をはじめ、数多くの報道番組を担当されてきました。ニュースに関する情報を集めるときは、どのようなことを心掛けていますか?

小川 1つの見方にとらわれないよう、多角的な視点を持って物事を見るように意識しています。例えば新聞の場合、同じ事件を扱うにしても、各紙によって光の当て方が違いますよね。そういう論調の違いを意識しながら新聞を読むようにしています。

 インターネットでニュースを調べるときは、ニュースに対する読者の書き込みにも注目します。「こういう捉え方をする人もいるんだ」と、他者の視点も参考にしますね。基本的に紙で読むのが好きなので、ネット上のニュース記事はプリントアウトしてから読むことが多いです。

 あまりにも量が膨大で読み切れないときは、スマホのファイルに保存。出力したプリントの中で気になった部分を撮影し、残しておくこともあります。どんなに忙しくても、ニュースを頭に入れておかないとオンエアに間に合いません。気になる記事を隙間時間に読めるように、工夫しています。