今の時代、投資を完全に避けて生きていくことは難しくなってきました。例えば、振り込まれた退職金を定期預金などに預け替えしようとしても投資信託や、株や債券、外国の通貨で運用されているタイプの保険商品を勧められるのが定番になったからです。

 なじみの金融機関で、今まで「ギャンブル」「もうけ話」と毛嫌いしていたはずの投資商品をいきなり何千万円も購入してしまう高齢者もいますが、先述したカテゴリーすら把握していないことも少なくありません。若いうちから正しく投資を理解して、給料から無理のない金額を積み立てながら長い目で行っていくのがお勧めです。

 もしも、短期で増やすマネーゲーム的に考えているなら、それは投資ではなく「投機」といいます。そちらは、あくまで趣味として楽しんでください。今回お伝えしたのは、あくまで長期的な資産形成としての投資です。

 「3つの資金を確実に貯めていくお金管理法【1月のお金】」でお伝えしましたが、お金は、短期・中期・長期で分けて考えるのがオススメ。投資に回すお金が値動きするのは当たり前です。まずは、少額の積み立てから始めてみるのはいかがでしょう。短い期間でガタガタ言わず、人生100年時代を見据えた資産形成としてどっしり構えていきましょう。

文/川部紀子