2月13日はNISAの日です。「NISA」は投資に関する制度ですが、実はNISAの仕組み以前に投資の基本を知らない人が多いようです。日本はこれまで投資に縁遠い傾向が強かったため、ノウハウを蓄積した頼りにできる親や先輩が少ないのも事実。生きていくための資金形成として、今や、投資は重要な手段です。若いうちから、賢く、無理なく、投資と付き合える基本の知識を身に付けましょう。

投資は本来、「社会的意義がある」

 投資というと、一昔前までは、ギャンブルのように扱われたり、財テクと呼ばれたりして、欲深いことと捉えられる傾向がありました。でも、それは投資が正しく理解されていなかったために起こった誤解も含みます。

 例えば、株式投資は株式会社が活動していくために出資することですし、債券投資は国、自治体、会社にお金を貸すことです。銀行を介してこれらの行為が行われることを「間接金融」というのに対し、株式投資や債券投資は「直接金融」と呼ばれます。ギャンブルではありません。立派な金融の仕組みで、経済参加ができるのです。

 こうして、資金を調達した会社等が素晴らしい商品やサービスを社会に提供し、働く人の給料なども増え、結果的に経済が大きくなっていくことにつながる。投資は、とても社会的意義のあることといえます。

 投資家は、出資してくれた人であり、お金を貸してくれた人ですから、時に見返りとしてのお金をもらえる可能性があります。当然、銀行を介した取引よりも直接取引してくれた投資家への見返りは大きい。これが、投資によるもうけということになります。

 さて、気になるのは、どこの会社に投資すればいいのか、どこでどうやって手続きするのか、いくらからできるのか、ということでしょう。初心者の人はそこで面倒になり、立ち止まってしまう人が多いようです。これらの壁をクリアしやすいのが、「投資信託」を活用する方法です。