1.会社を辞めるときは、会社から離職票をもらっておく

 「失業保険」をもらいながら転職活動をする場合、前職の会社を辞めるときに、必ず「離職票」が欲しいと伝えましょう。離職票は、前職の会社がハローワークで離職の手続きをして交付されるもの。皆さんの手元に届くのは会社を辞めてから2~3週間かかるのが通例です。

2.離職票を持って、ハローワークへ

 離職票を受け取ったら早急にハローワークに行き求職の申し込みをします。その際に、離職理由を尋ねられますので、「他の仕事をしてみたい」など、ありのままを伝えます。

 ここで、「自己都合」なのか、解雇や事業所閉鎖などの「会社都合」なのかの振り分けをされます。転職活動をする目的であれば「自己都合」となり、「失業保険」はすぐ受け取ることができません。「給付制限期間」という受け取れない期間が3カ月あります。(逆に、もしも会社都合であれば、給付制限期間がなく最短で受給できます)

3.ハローワークの説明会や失業認定日に必ず行く

 ハローワークで指示される雇用保険説明会、失業認定日(原則4週間に1回)には必ず出向きましょう。1回目の認定がなされると、数日後に失業している日に対する「失業保険」が振り込まれます。

「失業保険」が振り込まれるのは5カ月先

 「失業保険」は、会社都合の場合でも、最初の振り込みまで離職日から約2か月かかることがあります。自己都合であれば、離職日から約5カ月かかることも。貯蓄ゼロで収入のない無職状態を5カ月も過ごすのはムリですよね。一人暮らしの場合は、家賃、光熱費、食費などの基本生活費の5カ月分の貯蓄は確保しておきたいものです。

 離職する時点で既に転職先が決まっている場合は、無職期間があっても、失業保険はもらえません。冒頭に説明した失業の定義を満たしていないからです。離職後、転職活動を始めてから転職先がすぐに決まった場合は、「再就職手当」という別の給付を受け取れる可能性があります。すぐハローワークに伝えましょう。