会社員なら毎年11月になると恒例の手続きがあります。それは「年末調整」。フリーランスや個人事業主の人なら確定申告にあたるこの手続き。いわば、会社員の常識です。でも、名前、住所、扶養家族の有無や収入、生命保険について記入して提出するこの作業にはいったいどんな意味が……と、実は分かっていないという人もいるのでは? 今回は、年末調整の仕組みや目的について学んでいきましょう。
所得税と住民税を決めるのが「年末調整」
まず、「年末調整」の仕組みについて解説しましょう。
給与明細を見ると、社会保険料と税金が差し引かれていますよね。天引きされているもののうち、2つの税金「所得税」と「住民税」の額を決めるのが「年末調整」です。
毎月の給料から天引きされる「所得税」の額はどう決まるか知っていますか?