休日出勤命令に対してできる対応策3つ

 前ページで説明したことを踏まえて、休日出勤命令を受けた際の対応策を見ていきましょう。

【1】旅行を予約していることを相談してみる

 まずは、既に旅行の予約をしていることを会社に相談してみましょう。意外と柔軟に対応してくれるかもしれません。ただし、そのためには日ごろからのコミュニケーションで相談しやすい良好な関係性を築いていることが重要です。普段から、合理的な理由があれば休日労働や時間外労働を引き受けるなど、困っているときは助け合えるお互いさまの環境づくりを心掛けたいものです。

【2】旅行キャンセル費用を請求してみる

 それでも休日出勤を求められた場合。旅行のキャンセルによって不利益を被ることがあるならキャンセル費用など代償の請求を会社に伝えてはどうでしょう。それでも命令が撤回されなければ、やむを得ない理由があるか、他の従業員では代替できない業務かもしれないので、譲歩するのも一つの選択です。

【3】休日出勤の代休取得の提案をしてみる

  休日出勤をする代わりに、会社に代休を提案してもよいでしょう。代休が取れれば、親友の予定に合わせて後から休暇を取得することもできるでしょう。時期をずらして休みを取るほうがGWより旅行費用が安くなったり、娯楽施設もすいていてゆっくりできるという考え方もあります。休日出勤によって割増賃金が発生する場合は、給与額も増えます。

 上記の3つは、あくまでも普段予定の合わない親友との旅行をキャンセルして休日出勤をする場合を想定しています。休日出勤に特に支障がないなら、あらかじめ振替休日を設定して自主的に出勤に応じることで、後々の評価やよい職場環境の構築につながるでしょう。

文/漆原香奈恵 写真/吉澤咲子

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