社内のロールモデルをお手本に、キャリアとプライベートを両立させたい

 宮内さんには最近、プライベートでも大きな転機があった。昨年結婚したのだ。いずれは子どもを産みたい。でもそれより先に海外で働く経験をしたい。キャリアとプライベートを両立していく――そんな将来を見据えたとき、頼りになるのがメンターだ。PwCで育児をしながら働いている女性たちにメンターとなってもらい、話を聴いたり心配事を相談したりしている。

「メンターの女性に最初に投げかけた質問は『出産後、本当に仕事に戻れますか?』でした。復職はできても、育児と両立するとなると勤務時間に制限が生じる可能性が高いため、プロジェクトにアサインしてもらえるのか不安に感じていたんです。けれど、数あるプロジェクトの中から、時間と場所に制約がないプロジェクトを選んでアサインされることになり、引き続き専門性を活かせると聞いて安心しました。ほかにも、夫との家事分担のコツ、家事の時短術、育児サポートサービスやベビーシッターの活用法など、実践的なアドバイスが参考になります。社内に女性のロールモデルがたくさんいるので、皆さんの経験を参考にして、自分らしく働いていければ、と思います」

 宮内さんにとっての「キャリア形成」とは、つまり「自分らしい働き方」を確立すること。そしてPwCにはそれを実現できる環境があると感じている。

「PwCではダイバーシティ&インクルージョンを推進していて、『多様性』を当たり前と捉える雰囲気が醸成されていると思います。会社に自分を合わせるのではなく、自分らしい働き方のために会社を活用する。そんな考え方が受け入れてもらえ、後押ししてもらえることはとても心強いですね」

 宮内さんは同世代であるdoors世代に向け、「自分らしく働こう」とメッセージを送る。

「どのようなキャリアを構築したいのか、プライベートはどうしたいのか。自分にとってのゴールを設定することでロードマップや今やるべきことがわかり『自分らしく働く』ことができます。自身のゴールに向けて、着実にステップアップしていけるよう、お互いに頑張りましょう、とお伝えしたいですね」