落ち込む時間は、成功のために必要な時間
―― 続いてのテーマは、「自分の理想や夢をかなえるための秘訣」です。まずは生駒さん、夢をかなえるための秘訣があれば教えてください。
生駒 そうですね。私は夢をかなえるためには、やっぱり苦しむことしかないと思っていて。夢をかなえている人のほとんどが、大きな苦しみや努力を乗り越えているはずです。私も自分の夢をかなえるために、甘いことは言っていられません。
―― 心構えが違いますね。ただ、うまくいかなくて、心が折れそうになるときもあるはずです。そういうときは、どうしているんですか?
生駒 10代のころは、落ち込んで朝まで寝られなかったり、何時間も泣いたりすることがありました。けれどある日、「天狗にならないように、落ち込むことが必要なんだ」と気付いたら、落ち込む時間も、「この時間は、成功のために必要な時間だ」と思えるようになりましたね。
―― なるほど、確かに「次につながる」と思えば、つらい時間も乗り越えられる。
生駒 はい。それに、自分では「良い結果にならなかった」と思ったことでも、ほかの人から見たら「良い結果だった」と思ってもらえることがあります。私は人から頂いた良い評価を、今後の人生の参考や自信に変えていきたいです。
チャンスをつかむには、夢に向かって手を伸ばし続ける
―― 次に前田さん、「夢をかなえるための秘訣」を教えてください。
前田 夢をかなえる秘訣は3つあると思っています。一つは、「言語化する」ことです。多くの人は、「こうなりたい」と思ったことを言葉にはせず、モヤッとしたままにしていると思うんです。
―― そうですね。思ったことを言語化していない人は多いと思います。
前田 けれど、自分の思いを言葉にすることで、その思いに共感した仲間が集ってくれるかもしれません。だからこそ、「こうなりたい」と思ったことを書いたり、口に出して言ったりすることが大事だと思います。
2つ目は「細分化する」ことです。例えば、女子高生の中には「アイドルになりたい」と思っても、それを遠い夢のように感じる人がいることでしょう。そこで、その夢をかなえるためにすべきことを「半年後、1カ月後……」と細かく分割して設定していきます。そうすることで、「夢のために今すべきこと」が分かって、遠い夢にもハシゴがかかるので、夢がかなう確率が一気に上がるはずです。
―― 「現在の自分」と「夢」の間に「目標となる旗」をたくさん立てて、その目標を一つひとつクリアしながら夢に近づいていく、ということですか?
前田 おっしゃる通り。最後の3つ目は、「継続的に頑張る」ことですね。その言葉は、まさに『夢は全力で伸ばした手の指先の1ミリ先にある』という言葉に込められていると思います。
生駒 秋元康さんがよくおっしゃっている言葉ですね。
前田 はい。手を伸ばし続けているからこそ、「夢」という対象物が近づいてきたとき、すぐに触れることができるんです。ただ、手を伸ばし続けるのがつらい時期もありますよね。それでも、「夢をかなえたい」という熱量が大きい人であれば、夢のために手を伸ばし続けられるのだと思います。