2020年11月28日にオンライン配信で開催された「WOMAN EXPO TOKYO 2020 Winter」では、20代で起業したハヤカワ五味さんと秋元里奈さんのトークセッションを開催。やりたいことをどう見つけたのか、しんどい時の乗り切り方、やりがいを感じる時などについて、率直に語ってくれました。

ハヤカワ五味(はやかわ・ごみ)/ウツワ社長
ハヤカワ五味(はやかわ・ごみ)/ウツワ社長
1995年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。高校生の頃からアクセサリー類の製作を始め、プリントタイツ類のデザイン・販売を行う。大学入学後、ワンピースブランド「GOMI HAYAKAWA」、2014年にランジェリーブランド「feast」、16年にワンピースブランド「ダブルチャカ」を立ち上げる。19年からプロジェクト「ILLUMINATE」を始動
秋元里奈(あきもと・りな)/ビビッドガーデン社長
秋元里奈(あきもと・りな)/ビビッドガーデン社長
1991年、相模原市の農家に生まれる。慶応義塾大学理工学部卒業後、DeNA入社。webサービスのディレクター、営業チームリーダー、新規事業の立ち上げを経験。25歳でビビッドガーデンを一人で創業。農家や漁師がオンラインで直売できる「食べチョク」を立ち上げ、運営する。農業×ITで社会課題に挑む起業家として注目を集める。2020年9月からは報道番組『Nスタ』(TBS系列)の水曜レギュラーとしても活躍中

走り出してやりたいことが見えてきた

編集部(以下、――) お二人は20代で起業しています。どうすれば、若いうちにやりたいことを見つけられるのでしょうか。

秋元里奈さん(以下、秋元) 私はDeNA入社後にやりたいことが見つからず、モヤモヤ悩んでいました。ところが入社から3年たったころ知人に「実家は農家だった」と話したら「面白いじゃん」と盛り上がり、農業について勉強するようになったんです。そこで生産者が抱えている課題に行き当たり、「何かしたい」と思ったのが起業のきっかけですね。

ハヤカワ五味さん(以下、ハヤカワ) 私はやりたいことがあったのではなく、趣味の延長でやっていたブランドの商品をSNSに上げたら600件近く注文が入ったのがきっかけです。起業してからユーザーの声を聞いたり、自分の仕事の社会への影響が見えたりする中で視座も上がり、そこから「こういうことをやりたい」「これは社会的意義があるだろうか」と考えるようになりました。実際に走り出してから、やりたいことが見えてきたタイプです。