アニマル商事の新入社員の指導係に指名されたリス子。初めての後輩誕生にやる気全開だったのですが、そのうち後輩との温度差に気付いたようです。

リス子 「こんにちは! カプチーノショコラにキャラメルソースとクリーム増量でお願いします」

るり子店長 「いらっしゃい。今日はまた、いつにも増して大甘オーダーね。ストレスたまってる?」

リス子 「そうなんです! 聞いてくださいよ! ……私、新入社員の指導係を仰せつかったんです。かわいい後輩君が1日も早く仕事に慣れてくれるように、ビシバシいろんなことを教えて、リス子先輩スゴイ、って言われたかったんですけど……」

るり子店長 「?」

リス子 「教えても教えても、おんなじことを何回も聞くし、やっておいてと言ったこともやってくれないし。なんで分かってくれないんですかあ。報告書さえ提出してくれないんですよ。それくらい簡単な事じゃないですか」

るり子店長 「うわぁ、リス子ちゃんも、ついに後輩を育成するお年ごろになったのねぇ。大人になったわねぇ」

リス子 「『分かりました』と答えるから安心してたのに! 今日だって、報告書の書き方が間違ってたから、また説明したんですよ。分からないなら、分からないと言ってくれればいいのに……」

るり子店長 「それはね。本人は分かっているから、質問してこないのよ。自分なりに解釈してるのよ。リス子ちゃんと新入社員君の解釈が違うのね。伝え方を工夫しなくちゃ」

リス子 「え〜っ、ちゃんと伝えてるつもりですけど……」