新米チームリーダーのアリス先輩と一緒に再びカフェにやってきたリス子。るり子店長の前回のアドバイスを実行して、チームのメンバーがかなり変わってきたようなのですが……。

リス子 「こんにちは。るり子さん、今日もアリス先輩と一緒に来ました」

アリス先輩 「こんにちは! この間はありがとうございました。……実は今日、半分はこの間のお礼なんですけど、あれからさらに難題が出てきちゃったのでクレームも半分…かも?」

るり子店長 「あら、いらっしゃい。この私に向かって、クレームが言えるなんてアリスちゃん、立派よ」

アリス先輩 「うふふ……カプチーノショコラにキャラメルソースとクリーム増量2つ! ひまわりの種もください。

 それで、この間教えてもらったやり方で伝えるようにしたら、若手のコたちが間違わずに、締め切りも忘れずに、結構ちゃんとやれるようになったんです! やればできるじゃん、あのコたち。というか、やればできたのは私かも?」

るり子店長 「みんな、やればできるのよ」

リス子 「私もできる!」

アリス先輩 「リス子は黙ってクルミでも食べていて」

リス子 「……」

アリス先輩 「できるようになったのはいいんですが、『やり方はどうすればいい?』と考えさせるようにしたら、いちいち文句を言い始めたんですよ。『これじゃ無理です』とか『環境を改善してもらわないとできません』とか『これってやる意味あるんすか? 無駄じゃないすか?』とかうるさくて! 話を聞いてくれる甘いリーダーだと思われたんですよ、私。やっぱりなめられてる!」

るり子店長 「あぁ、それは、なめられてるわ~。というよりも、チームのメンバーが自分で考えるようになってるってことじゃないの!」

アリス先輩 「考える?」