パニックになるほどのチャレンジは逆効果

 「ちょっとドキドキ」のチャレンジは、やってみると確実に成長につながります。でも、あまりに難度が高過ぎるチャレンジは、成長につながらないどころか、逆効果になることもありますから注意してください。

 私は数年前、夫と娘と一緒にスノーボードに行きました。私はまだ初心者でしたが、コースのてっぺんまで上がった後、夫と娘は私を置いていきなり上級者コースを滑って下りていってしまったのです! そこは初心者の私にとっては恐怖そのもの。スノーボードを外して、歩いて下りるしかありませんでした。

 快適ゾーンの一歩外は、ちょっと勇気を出せば学びが得られる「学習ゾーン」です。でもさらにその外側になると、レベルが違い過ぎて恐怖しかもたらさない「恐怖ゾーン」になってしまいます。これでは成長どころか、トラウマが残ってしまうかもしれません。

 どの程度踏み出したら恐怖ゾーンになるかの見分け方は難しいですが、「パニックになるくらい大変かどうか」を目安にしてはどうでしょうか。

快適ゾーンから踏み出し過ぎると、学びどころか恐怖だけ
快適ゾーンから踏み出し過ぎると、学びどころか恐怖だけ

 さて、皆さんもぜひ自分に合ったやり方で、快適ゾーンから一歩出る経験をしてみてください。セルフエクササイズとして次の5つを用意しました。好きなものを選んでチャレンジしてみてください。

今月のセルフエクササイズ
1. 普段あまり発言しない会議で、意見を言う。
2. 本当はやりたくないのに我慢していることに「No」を言ってみる。例えば、仕事中によく「お茶しに行こうよ」と誘ってくる同僚がいて、気が向かなくてもいつも行っているなら、次回は「ありがとう、でも今ちょっと手が離せなくて」と断ってみる。
3. 大勢の人が順番に何かをするようなとき、一番乗りでやってみる。例えば会社の研修で「誰かやってみたい人いますか?」と聞かれたら真っ先に手を挙げる。
4. このコラムを読んで感じた疑問や意見を、メールでヘレン宛てに送る。
5. もし、上の1から4が自分にとって簡単過ぎると思ったら、快適ゾーンから出るためのエクササイズをぜひ、自分で決めてやってみてください。
 実際に試してみた結果も、ぜひ聞かせてくださいね。

文/岩田ヘレン イラスト/PIXTA