新しい人脈をつくる。相手との信頼関係を築く。相手から学びを得る。すべての基本にあるのが「会話」。でも「会話に自信がない」という女性はとても多いのです。今月のエクササイズで「会話下手」意識を解消しましょう!

 「会話に自信がないんです」と言う人はたくさんいます。何を話せばいいのか分からない、気の利いたことが言えない、相手と分かり合えた感じになれない、など。今回は、会話下手の自覚をどう解消できるかにフォーカスしましょう。

 最初に、もしあなたが「自分は会話が下手」と思っているなら、そのマインドセットについてまず考えてみてください。

 あなたは、誰と比べて「会話が下手」だと思うのですか? 同僚ですか? 友人の誰かでしょうか? 思い当たる人がいますか? もしかしたら、実際は下手なんてことはないかもしれません。

 もし「とても会話が上手な○○さんに比べて、自分はダメ」と具体的に思い当たるなら、その人の今までの経験や勉強、練習の機会はどうだったのでしょうか。生まれつき会話上手な人はそれほどいません。その人の経験値や努力の蓄積と自分のそれは当然違うのだから、現在の自分を責める必要はありません。

 次にお聞きしたいのは、どれくらい会話が上手になる必要があると思っていますか? いつ、どの段階で「これで十分なレベルです」と言えるのでしょうか? それをあまり考えずに、単に「自分はダメ」と思っているだけではないでしょうか。

 もう一つ、私たちが「会話が難しい」と思う理由があります。人間ははるか昔から群れで生活をしていました。厳しい環境や天敵から生命を守るために、群れに受け入れられることはとても重要なことでした。だから今でも、周りの人たちが自分をどう考えるか、受け入れられるかどうかに敏感に反応する脳の仕組みが残っています。会話が必要以上に難しく感じられるのはこのためでもあります。

 では、どのようにすれば会話上手に近付いていけるでしょうか。