長い人生を見渡してみたとき、大きな支出が発生しがちなのが「住宅」や子どもの「教育」です。目前に迫ってはいないけれど、何となく不安に思っているdoors世代が多いのではないでしょうか。ファイナンシャルプランナーの佐藤麻衣子さんが、後悔しない選択をする上で大切なことを教えてくれます。

プランに大きく影響! ここで判断を誤らないで

 皆さんは毎日の生活の中で節約を意識しているでしょうか? コンビニに寄らないようにしたり、ポイントを貯めたりといった小さな努力、大切ですよね。でも、マネー計画を無理のないものにするには、住宅や教育といった大きな支出のときに最大限の検討や工夫をするのがポイント。この大きな支出の判断を誤ってしまうと、生活にゆとりがなくなってしまいます。後悔のない選択をするための考え方を知っておきましょう。

 まずは住宅・教育にかかる費用の平均額を見てみます。稼いだお金の多くを、住宅や教育にかけていることが分かればOKです。

住宅費は住宅金融支援機構「2017年度フラット35利用者調査」、教育費は文部科学省調査等をもとに算出
住宅費は住宅金融支援機構「2017年度フラット35利用者調査」、教育費は文部科学省調査等をもとに算出

 ここで考えてほしいのは、時代背景がガラリと変わっていること。職場では終身雇用が約束され、働き方も家族の形も今ほどには多様性がなく、人生のルートがある程度定まっていた時代であれば、いい住宅やいい大学のためにできる限りのお金をかけることに、誰も疑問を持たなかったでしょう。でも、今はどうですか?