将来への不安に踊らされることなく、なりたい自分を目指すためのマネー計画のコツを紹介してきた本連載。最終回は、前回記事で作成した人生の「キャッシュフロー表」を基に、具体的な見直しのポイントをお伝えします。

シミュレーションとの乖離(かいり)を確かめよう

 前回は、ライフプランソフトを使ってざっくりとしたシミュレーションを作成し、現在地を確認してみましたね。今回は「このままだとお金が足りない!」という結果になってしまったときの対応策を見ていきます。

 ライフプランは「旅のプランを立てるようなイメージで」とお伝えしましたが、自分の想定とシミュレーション結果がどれだけ乖離していたかによって対応策は変わります。

 もし「あと数年で貯蓄が底を突く」という状態なら、今すぐ旅行先を考え直すような大きな変更が必要でしょう。一方、「長生きした場合に老後貯蓄が足りなくなる」という程度なら、現地での行程の一部や宿泊先のグレードを変更するイメージで、プランを微調整すれば対応できそうです。どのくらいの修正が必要なのかを把握した上で、自分に合った対策を組み立てていきましょう。

 プランを見直す際に着目すべき基本的なポイントは、次の5つです。2ページ目以降、詳しく説明していきます。

ライフプランを改善する5つのポイント

(1)日常生活費の把握と見直し
(2)必要な保障の把握と保険の見直し
(3)住宅・教育 大きな支出の見直し
(4)資産運用(積み立て投資)の仕組みづくり
(5)スキルアップで収入増にチャレンジ