チャンネル登録者数が急上昇中のユーチューバー、YOKOさん。ネイティブレベルの英語の発音と、日本語でも歯に衣(きぬ)着せぬ語り口調でファンを集める。YOKOさんの動画を愛してやまず、英語人材になるために英語の勉強を継続して「ユニバーサルな女」を目指すライター・ニシブマリエがインタビューする(本文中、YOKOさんが「私」の代わりに使っている一人称「うち」は、YOKOさんがYouTube動画でもいつも使う表現であるため、あえてそのままにしている)。

英語だけじゃない、問いかける系ユーチューバーに出会った

 大人になってからの「学習」は、めちゃくちゃ孤独だ。誰も褒めてなんかくれないし、頑張らなくったって世界は回り、変わらず明日はやってくる。

 別にやめてしまえばいいのだが、自分より「上」の人たちを見ると目の下がピクッと反応してしまうことこそ自分の中にこだわりがある証し。誰かの能力に嫉妬できるうちは、私も頑張ろうと決めている。嫉妬は「好き」の発見器だから。

 私が英語を学び始めてから、やる気の濃度に差はあれど、なんと17年もたつわけだが(嘔吐)、語学というやつは本当に終わりがない。困るのは「英語話せるの?」という質問。どれくらいのレベルになったら「話せる」とのたまっていいのかが分からない。

 ただ私が「この時代に生まれてよかった」と思うのは、現代はインターネットのおかげで無料の教材にあふれていること。中でもYouTubeなどというものを開発してくれた人には、毎年お歳暮を贈りたいほどに感謝している。化粧をする30分間はパソコンで、湯船につかる30分間はスマホで、YouTubeで英語系のコンテンツを見るのが日課だ。

 半年ほど前、気になるユーチューバーを見つけた。YOKOさんという黒髪ロングのキリッとした感じの女性が「純日本人で英語ペラペラになったけどなんか質問ある?」という動画を上げていた。挑発に乗るかのようにすぐさまクリックすると、なんとまあ発音が美しい。

 以来チャンネル登録をし、ちょくちょく視聴するようになったのだが、YOKOさんが教えてくれる英語表現の「痒い所に手が届く」感もさることながら、私は動画から伝わってくるYOKOさんの人間性にほれ込んでいった

 例を挙げると、海外で差別されたときに言い返す言葉を挙げていく動画の中で、「中国人に間違われるのが嫌だ」という質問に対し、YOKOさんは「何が嫌なんですか? 失礼じゃないですか?」と応えていた。質問者の差別意識をスルーせず指摘する姿に、私は射抜かれた。

 ということで、今回ははるばるYOKOさんがお住まいの奈良県まで、愛を伝えに行ってきた。

YouTubeで「ゲスい英会話」などの動画を展開するYOKOさん
YouTubeで「ゲスい英会話」などの動画を展開するYOKOさん