東アフリカの内陸国、ルワンダ共和国の首都・キガリにある和食レストラン「KISEKI」オーナー、山田美緒さん。現地のシングルマザーを積極的に雇っているという美緒さんに、「ユニバーサルな女」を目指すライター・ニシブマリエがインタビューする。
今年の夏、ルワンダ共和国に行ってきました。ルワンダは東アフリカに位置する内陸国で、四国を一回り大きくしたくらいのコンパクトな国です。
なぜルワンダかというと、近年「女性の社会進出」が最も進んだ国だと知ったから。日本が世界110位に位置する「ジェンダー・ギャップ指数」(世界経済フォーラム)において、ルワンダはなんと世界6位。
渡航前はルワンダというと、1994年のルワンダ虐殺のイメージしかありませんでした。フツ族とツチ族が対立した内戦で、3カ月で人口の1割以上にあたる80万人以上が犠牲となったとされる悲劇です。そのときの様子を描いた映画『ホテル・ルワンダ』を見て、衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。それが世界6位とは、ルワンダ、そんなことになっていたのか! と、現地の女性たちを取材して回りました。
その中で、一人の日本人女性に出会いました。彼女は、山田美緒さん。ルワンダの首都・キガリで和食レストラン「KISEKI」を開いています。KISEKIは、ルワンダに住む日本人なら誰もが知る日本人コミュニティの中心地。レストランであり、宿であり、日本からインターンシップやボランティアを受け入れてもいます。さらにKISEKIでは、現地のシングルマザーを積極的に雇っているのだとか。
なぜ美緒さんはルワンダに? なぜシングルマザーを支援? ルワンダは本当に男女平等な国なの? あふれんばかりの質問を引っさげて、KISEKIまで美緒さんに会いに行ってきました。