20代に実践したさまざまなダイエットの失敗を教訓とし、健康的に15kg痩せることに成功した経験から、ウェルネス&ダイエットエキスパートとして活動してきた和田清香さん。ダイエットのご意見番とも言える和田さんが説く「ダイエット否定論」とは?

「汗と涙のダイエット感動ストーリー」に違和感

 「今月までにあと何kg痩せなきゃ!」「明日から炭水化物抜きしなきゃ!」などと、日々ダイエットに追われている皆さん。そのダイエット、本当にする必要はあるだろうか?

 「もう、必死にダイエットする時代は終わりました」と語るのは、ウェルネス&ダイエットエキスパートとして活躍する和田清香さん。20代の頃のさまざまなダイエットの失敗を教訓とし、健康的に15kg痩せることに成功した経験から、専門家としての活動をスタート。約350種類のダイエットに挑戦し、カリスマ指導者として多くのメディアで情報発信してきた。

「ダイエット至上主義」な日本の環境に、違和感を覚える和田さん

 まさにダイエット界のご意見番とも言える和田さんからの、「ダイエット否定論」とも取れる発言に驚くばかりだが、和田さん自身がそう感じるようになったのは、「ある違和感がきっかけ」だと語る。

 「10年前からダイエットの専門家として、さまざまな雑誌やテレビで『1カ月で○kg痩せる!』といった『短期間でいかに体重を落とせるか?』という方法を数多く紹介してきました。そうしたノウハウを求められるままにお伝えしてきたのですが、ここ数年、そのことに違和感を持つようになったのです」

 「手っ取り早く、楽に痩せたい」という願いは、誰もが持つもの。メディアはそうした読者や視聴者の心をつかむため、あの手この手のはやりのダイエット情報を発信するが、一方で日々流される多くの情報に「自分も痩せなくては!」と焦りを感じる人も少なくないだろう。

 「今の世の中は『太ることが悪で、痩せることが善』みたいな風潮があるような気がするんです。よくテレビ番組で、タレントや一般の方を短期間で痩せさせるダイエット企画がありますが、先生たちに叱られ、涙を流しながらも必死に減量に取り組み、最後は目標を達成して感動で終わる……。何かに一生懸命取り組むのは素晴らしいですが、それと減量を結びつけて、感動ストーリーに仕上げることにも実はモヤモヤしていました」

 そうした番組に指南役としてたびたび出演する機会があったそうだが、ダイエットの挑戦者を叱ったり、泣かせたりという行為がどうしても気が進まず、番組側から求められてもできなかったという。

 「本来、ダイエットは必死に頑張るものでも、苦行のように自分に課すものでもありません。また、短期間で手っ取り早く体重を落とせばいいというものでもありません。それだけに、違和感が一層膨らんでしまったのかもしれません」

 和田さんの言うように、「ダイエットを必死に頑張ることが本質ではない」としたら、私たちはどういうマインドで自分の体や外見と向き合っていったらいいのだろうか?