その人らしく輝いていれば痩せる必要はない!

 「もし自分の体形や体重に悩んでいたとしても、それをコンプレックスだと思わずに受け入れて、体や心を心地いい状態に整えていくこと。自分の魅力を知り、自信を持って表現すること。誰かからの受け売りや刷り込まれた美のイメージではなく、自分自身が本当に理想とする美しさを目指すこと。そうしたマインドが、これからの時代は大切になってきます。究極を言うと、体重が何kgあろうが、セルライトがあろうが、その人がその人らしく輝き、健康で生き生きしたエネルギーに満ちていれば、痩せる必要はないと思っています」

 ダイエットのプロからの思い切った意見に大いに勇気が出たが、確かにコンプレックスをものともせず、自分らしく輝いているタレントが日本にも実在している。その一人が渡辺直美さんだ。渡辺さんは自身のふくよかな体形や魅力を生かし、ファッションリーダーとしてもさまざまな世代に支持されている。実際、日経doorsの創刊前アンケートでも渡辺さんを支持する声が多く集まり、自分らしい美を追求する姿に共感が集まっていることがうかがえる。

 「渡辺さんは体形も含めて『今の自分が好き!』という感覚が伝わってきて好感が持てますし、おしゃれも楽しんでいてカッコいいですよね。ただ、現状では多くの日本人は『こんな体じゃダメだ』『あと○kg痩せなきゃ』と、ダイエットに人生を支配されている気がしてなりません。そのままで十分すてきなのに、無理に痩せようとしている女性たちを見るたびに悲しくなってしまいます。ちょっとキツイ言い方になりますが、『ダイエットを必死でしていること自体がもうカッコ悪い!』という時代が来ているとも言えるのです」