ダイエットに必死なカッコ悪い「NGパターン」とは?

無理なダイエットに支配されて……毎日を楽しめないことも

 そこで、和田さんが多くの女性を見ていて感じる、ダイエットに必死な「カッコ悪い」パターンを聞いてみた。「こういう人、いるいる!」と思うか、はたまた「アイタタタ……」と自分の胸が痛むか? 皆さんはいかがだろうか?

①他人軸で自分がないパターン
・周りと比べて自分は太っていると思い込み、ダイエットに励む
・はやりの「○○ダイエット」に飛びつくが、続かない
・万年ダイエット、そして毎回リバウンドして自己嫌悪

②自己中過ぎて周りが見えないパターン
・ダイエットしている自分をアピールして、堂々とごはんを残す
・食事や飲み会の誘いを、ダイエットのために断り続ける
・「いかに糖質が悪いか」を何度も解説し、周りをげんなりさせる

③ストイック過ぎて痛々しいパターン
・無理なダイエット目標を立てて自分を追い詰め、失敗するたびに自信喪失
・おいしく感じていないのにデトックスジュースやダイエット食品を取り続ける
・けがをするまで運動したり、体調不良になるまで食事制限する

欧米では「ダイエット」という言葉は一般的ではない

和田さんも、かつては無理なダイエットとリバウンドを繰り返していたそう

 カッコ悪いダイエットパターンを見てドキッとした方、ご安心を! 和田さん自身も20代の頃は、このパターンを繰り返していたそう。

 「子どもの頃から太りやすいことがコンプレックスで、流行中のダイエットに手を出しては何度も失敗してきました。ですので、悩む人の気持ちが痛いほど分かります。この実例を挙げたのは、ダイエットしている人を批判しているわけじゃなく、『もうダイエットに人生(心、体、時間、お金)を支配される生活はやめませんか?』とお伝えしたいのです」。

 海外の美の事情にも詳しい和田さんによると、ここ数年で美の世界にもダイバーシティ(多様)の流れが来ていて、ふくよかでグラマラスな体形のファッションモデルが第一線で活躍するようになったという。また、欧米ではそもそもダイエットという言葉自体も一般的ではなくて、肥満や生活習慣病になってしまった人が「健康を取り戻すために食事療法をする」という意味で使われているそうなのだ。

 「日本のように標準的な体形の人までダイエットに夢中になったり、多くのダイエット情報や製品があふれている世の中は、海外からすると特殊です。そういう意味でも、もう『ダイエットしている』という時代は終わりを告げ、これからは自分をいたわりながら体と心をいい状態にしたり、自分が本当に理想とする美をつくっていく『セルフトリート』という考え方が主流になる時代がくると感じています」

 和田さんのこれまでのお話から、私たち日本人は知らぬ間に、世間が求める美の理想を妄信していなかったか? あふれるダイエット情報に翻弄されたり、ダイエットそのものに人生を支配されていなかったか? 「鋭い問いかけをもらった」という人も多かったのではないだろうか。

 最後のお話にあった「美の世界にもダイバーシティの流れが来ている」「ダイエットではなく、自分らしさを大切にするセルフトリートが主流になる」の言葉にも興味津々。次回は海外の最新情報も交えながら、これらの「変わりゆく美の基準」について、より詳しくお伝えするのでお楽しみに! 

取材・文/伯耆原良子 人物写真/鈴木愛子 イメージ写真/PIXTA