自分が映えるファッションを研究

 痩せなくても、十分美しく見えるファッションのコツもある。自分が一番キレイに(または、カッコよく)見えるファッションに「美調整」するのだ。

 「足の長さや太さ、形、ラインも人それぞれ違いますから、自分の足が一番美しく映えて、自分自身もハッピーになれるのはどういうボトムスなのか、さまざまなタイプのものを試着して研究するんです。スカートをはく場合も、自分の足が一番キレイに映えて、かつ、自分が気に入る長さを、鏡を見ながら1センチ、1ミリ単位で調節して、お直ししてもらうのがおすすめです」

 首やデコルテの場合も、やはり人によって首の長さや骨格が異なるので、どういう襟のタイプや開き具合が一番美しく映えて、自分も居心地がいいのか、捨ててもいいTシャツを着てハサミを入れながら、自分のべストラインを見つけていくといいと和田さん。

<美しく見せるための『ファッション美調整』のコツ>

【1】足
・自分の足に合うタイプ(形、長さ)のパンツ、スカートを試着
・足が一番美しく見えて心地いい長さを1センチ・1ミリ単位で探りながら調節し、毎回その長さでお直しを依頼

【2】首&デコルテ
・捨ててもいい丸首のTシャツを数着用意
・襟周りをハサミでカットしながら、V字形やスクエア形など、首周りが一番美しく見えて、気持ちもいい襟の形、開き具合を探る
・その襟の形に一番近い既製服を探す、またはお直しを依頼

【3】腕
・捨ててもいい丸首のTシャツを数着用意
・2同様、ハサミでカットしながら腕が一番すっきりして見える袖の長さ、開き具合を探る
・その形に一番近い既製品を探す、またはお直しを依頼
※2と3を同時に行ってもOK

 「ちょっと面倒臭いと思うかもしれませんが、それぐらい自分に合うサイズや形にこだわり、手間暇をかけてあげると、自分の体への愛情や自信も湧いてきて、より輝きが増しますよ

 自分のチャームポイントや魅力を見つけて、そこを「強み」としてより美しく見せていく。「私って結構、ステキ!」と満足したら、痩せる必要なんてない。

取材・文/伯耆原良子 写真/鈴木愛子