数々のダイエットに失敗し、ますます自信喪失
「実は、痩せるためにあれこれ試し始めたのは中学時代からなんです。小さい頃から体格がよく、ぽっちゃり体形だったのがコンプレックスで、どうにか細くならないかと毎晩お風呂で体を塩もみしたり、食品用ラップフィルムをおなかに巻いたり。塩で肌を傷め、ラップを無駄にして親に怒られ、散々でした。今度は食事量を減らそうと、りんごダイエットや炭水化物抜きダイエットなど、はやりのものに手を出したんですが、あまりの空腹にイライラし、1週間後にはとうとう食パンをかじる夢を見てしまいました(笑)」
自己判断で強めの痩身サプリメントを飲んだり、過酷な「水だけ断食」を決行した結果、意識が遠のくほどの立ちくらみに見舞われた経験も。それでも体重が減るどころか、むくみや便秘、肌荒れなどに悩む不健康体になってしまった。
「自分の体形が嫌で次々といろんな方法に飛びつくものの、その手法そのものが間違っているのですから、当然、結果には結び付かず、不健康になってしまいました。ますます自分が嫌になり、自信を失うばかりでした。心身共にアンハッピーな20代でしたね」
自分を痛めつけるような無理なダイエットはもうしたくない――。今度こそ、健康的に美しくなろうと決意したのが30歳になる直前だった。
まず、20時以降の夕食や夜更かしをやめて、代謝が上がりやすい「朝型生活」に変えた。いつもより1~2時間ほど早く起きてストレッチや部屋の掃除など体を動かし、朝食もタンパク質、炭水化物などしっかり取るようにしたのだ。
また、おっくうで休みがちになっていたジムを退会し、子どもの頃に習っていたバレエを再開して「自分が心から楽しめる」運動を始めた。その結果、1年で10㎏減、5年かけてトータル15㎏痩せていった。合計6年かけて15㎏マイナス。かなりゆっくりペースにも思えるが……?