調整さえすれば、好きなだけ食べられる

 「外食で思いっきり食べた翌日はまず胃腸を休め、翌々日もなるべく量を抑え、糖質や脂質を少なめにするようにしています。ディナーでお米を取り過ぎたならお米類を、小麦を取り過ぎたなら小麦類を2~3日抜くという調整です。今回の外食の例では、ピザとガレットをたくさん食べたので、その後2日間は小麦類を摂取しないグルテンフリーな食事で過ごしました」

 がっつりディナーの翌日が平日の場合、ランチは職場の同僚と一緒に外に出かける人も多いだろう。お店で外食する際も、なるべく糖質や脂質を控えたほうがいいという。定食や丼もの、パスタ、ラーメンなどは避け、カフェでサラダやスープなど軽めのものを選択。スープはポタージュではなく、コンソメやトマト系のスープがおすすめだそう。なぜなら、ポタージュは材料に小麦粉やバター、生クリームが入っていることが多く、見た目の割に意外と消化に時間がかかってしまうからだ。

 コンビニでお昼を買うなら、パンやおにぎりではなく、ヨーグルト、ゆで卵、味噌汁(具がたくさん入った豚汁)などにとどめておくといい。

 「こうしてディナー後の調整日を設けることで、過剰摂取を抑えることができ、罪悪感なく外食を楽しむことができます。友人やパートナーとおいしいものを食べに行く日がより『特別なもの』に感じられ、その場をめいっぱい楽しむこともできます。人生のハッピー度が増しますよ」

 和田さんが提唱している「セルフトリートな食生活」とは、自分に我慢をさせないこと。時には好きなものを思いっきり食べ、食事を楽しむこと。そして、体と心をいたわるための食べ方や食材選びを丁寧に実践していくことだ。

 「この方法は決して短期間に劇的な効果を生むものではありません。意識的に食事内容をきちんと組み立てて食べることで、自然と余分な脂肪やぜい肉がつかなくなり、心地いい体調・体重・体形へと変化していきます」

取材・文/伯耆原良子 写真/鈴木愛子