一生続けられる美習慣は、一生モノの財産

 マッサージとともに和田さんが大事にしているのが、良質な睡眠を取ること。

 寝不足が続いたり、睡眠の質が低下したりすると、食欲を促進させるホルモンである「グレリン」の量が約15%多くなり、反対に食欲を抑えるホルモンである「レプチン」の量が約15%低くなるといわれている。

 無駄に食欲を増進させないためにもしっかりと睡眠時間を確保し、入浴後は入眠モードに。パソコンやスマホは極力オフし、ラベンダ―オイルをみぞおちなどに垂らし、穏やかな睡眠につなげる。

ラベンダーオイルと、お昼寝用のたわし枕が和田さんの睡眠アイテム。たわしのチクチク感が頭皮を刺激し、血行を促進。この枕で15分ほど昼寝をすると頭がスッキリして午後の仕事もはかどるそう。15時までに昼寝を終えれば、夜の睡眠を妨げることはない
ラベンダーオイルと、お昼寝用のたわし枕が和田さんの睡眠アイテム。たわしのチクチク感が頭皮を刺激し、血行を促進。この枕で15分ほど昼寝をすると頭がスッキリして午後の仕事もはかどるそう。15時までに昼寝を終えれば、夜の睡眠を妨げることはない

 睡眠からボディケア、エクササイズ、食生活まで、和田さんの「セルフトリート」な美習慣をこれまでの記事で紹介してきたが、いかがだっただろうか?

 どの方法も、「自分の体と心をいたわること」を第一目的とし、その結果、美しいボディラインが生まれた。

 「一時的に運動や食事療法を実践するのではなく、一生続けられる自分なりの美習慣を手に入れる。それは一見、遠回りに思えるかもしれませんが、一生モノの財産になるはずです。周りの目やダイエットのことはいったん脇に置き、『自分が本当に理想とする美しさは何か?』『将来的に自分がどうなりたいのか?』をぜひ見つめてみましょう。20代、30代でその土台ができたら、カッコいいと思いませんか?」

取材・文/伯耆原良子 写真/鈴木愛子