拍手と『ブラボー(bravo)』のタイミング

 バレエだけに限らず、「拍手はいつしたらいいんだろう?」と迷う人も多いはず。「周りの空気を読むことも重要ポイントの1つですが、『本当にすごい!』と思ったときに拍手をしてみてください。好きな人が登場したときも、ぜひ拍手をしてくださいね」

 また、上演中の掛け声もバレエを楽しむポイントの1つ。「『ブラボー(bravo)』はイタリア語で称賛という意味です。『素晴らしい!』と思ったときはぜひ言ってみてください。たくさん掛け声をすると、だんだんとうまく言えるようになりますよ」と宮尾さん。

 この日は皆さんで『ブラボー』の掛け声を練習して、和やかにレクチャー会は終了。その後、宮尾さんと記念写真撮影となりました。

感じた、「白鳥の湖」レクチャーの効果

 終了後、参加された方に話を伺いました。多くの方が「『マイム』の説明がとても分かりやすく、この後の鑑賞が楽しみです」と語ってくれました。

 実際に、第1幕で『結婚』のマイムが出てきた瞬間に「あっ、コレか!」と、思わず声が出そうになったほど。きっと参加した皆さんも同じように、レクチャーの効果を感じたのではないでしょうか。

 そのほか、「実際に踊られている宮尾さんの解説で、さらに理解が深まりました」と話してくれた宮尾さんファンの方もいました。ダンスが好きなお嬢さんと参加された方は、「本物のバレエとともに、彼女に生の音楽を聴かせてあげたかった」と話してくれました。

 今後も、日経doors、日経DUAL、日経ARIAでは、演劇、コンサート、ミュージカル、バレエ、展覧会など有料会員の皆さま限定の特別企画を定期的にご案内していく予定です。どうぞご期待ください!

取材・文/尾崎悠子(日経doors編集部) 写真/清水知恵子