プロ集団、KPMGコンサルティングは、インクルージョン&ダイバーシティ(以下I&D)推進を重要な経営戦略に位置づけている。doors世代のシニアコンサルタント、そしてI&D推進担当の2人が、多彩な人材が活躍する企業風土、I&Dの施策を存分に語り合った。
総合商社での営業、コンプライアンス業務を経てコンサルタントに
シニアコンサルタントの島津佳奈は、中途入社2年目にしてリスクマネジメント分野の一線で活躍中だ。家庭では5歳の双子の女児の母でもある。新谷英子はI&D推進 ディレクター。経営戦略として、プロフェッショナルな職員の働きがいと、能力の発揮の最適化に向けた施策に取組んでいる。
島津シニアコンサルタント(以下、島津) 私は新卒で総合商社に入社し、食品部門の営業を約7年担当した後、双子の出産を機に、コンプライアンス・食品安全管理業務をつかさどる部門へ移りました。その業務内容が自分に適していると感じ、キャリアを重ねる中で専門性を高めたいと考えるようになりました。そのための最適な選択として、KPMGコンサルティングのリスクコンサルティング部門への転職を決めました。
新谷ディレクター(以下、新谷) 島津さんはクライアントからの評価が極めて高く、大活躍ですね。当社は2014年のスタート以来、中途採用を中心に、実に様々な人材が集まり、1000人を超える組織に成長しました。コンサルティング業界出身者はもちろん、異業種からの転職組の活躍も目覚ましいのが特徴ですよね。
島津 そうですね。私も現在、貿易・営業業務も含めた前職での経験も活かせ、充実した日々です。クライアントの業種も様々なため、コンプライアンスを軸に一段と専門性を高められていると感じています。
新谷 クライアントやプロジェクト毎に必要な知識のキャッチアップが大変だと思いますが、島津さんのモチベーションはどこからきていますか。
島津 プロジェクトを通し、お客様や社会のために役立っていると実感できる場面が多いことが、一番のモチベーションとなっています。また女性活躍の観点で、社会的にはまだ過渡期であると感じるため、子どもがいても一人ひとりがキャリアアップを図っていくことの意義は大きいと思っており、そのこともモチベーションのひとつとなっています。
新谷 KPMGコンサルティングでは、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野でサービスを提供しており、特にリスク&コンプライアンスの部門には、コンサルティング業界だけではなく事業会社出身者など、バラエティ豊かなキャリアのメンバーがいます。社全体として国籍やジェンダーはもちろん、年齢層も幅広く、20代、30代の女性コンサルタントもそれぞれに高い能力を発揮しているので、私もうれしく思っています。