オートロック付きの物件でも安心できない

 「オートロックがあっても、すぐ横にある非常階段の塀が腰くらいの高さしかなかったり、駐車場になっていたりなどして誰でも出入りが可能な物件はわりと多いです。オートロック、ディンプルキー、テレビモニターなどのモノに頼るだけでなく、建物が本当に安全なのか全体をチェックするように心掛けてください。通りからは見えにくい建物の裏なども、被害が生まれやすい。どんなシチュエーションが起きるか見極める必要があります」

チェックポイント2
オートロック付きでも安心しない

駅から物件までの道のりも確認

 駅から物件までの道のりも要チェック。「可能であれば朝と夜も歩いて、街の雰囲気を見ておいたほうが良いでしょう。道の両サイドに街灯がいくつあるのかも確認して。片方だけだと思ったよりも暗いです」

 他にも、大通りだからといって安心しないでと小泉さん。「歩行者が少なく、車の通行量が多い道では車に押し込まれる可能性もあります」。小泉さんは内見者に駅からのルートの提案もしているそうです。「例えば小さい路地にたくさんお店があり、昼間は割と静かといった町があります。ここのお店は〇時までしか営業していないから、〇時以降はこの道を通ったほうがいいなど、内見に来た人にはルートの情報を伝えるようにしています」

 また、意外と盲点なのが、最寄り駅からの距離だとか。「徒歩〇分と書かれていても、実は坂道や踏切、信号などは考慮されないで測られている場合も多いんです。特に女性は歩幅が狭く、ヒールなどで歩くスピードが遅くなるため、実際に自分の足で歩いてみるのがお勧めです」

チェックポイント3
駅から物件までの道のりや環境