妊活と聞くと、「大変そう」「辛そう」「夫婦関係がぎくしゃくしそう」なんてマイナスイメージを思い浮かべてしまう人、多いのではないでしょうか? でも本来妊活は、パートナーと家族の形を思い描いた瞬間から始まる、前向きでポジティブなもののはず。ストレスフルなひとり妊活から、パートナーとの絆を深める「一緒に妊活」へシフトするにはどうすればいいんだろう? 日経doorsと葉酸マルチビタミンサプリ「エレビット」がタッグを組んで、妊活の先輩たちのエピソードや専門家の知見を集めたなかから、「一緒に妊活」の重要性と実践のヒントを紹介します!
■先輩たちの「夫婦プロジェクト化」エピソード
ひとり妊活は心が折れやすいうえ、女性だけが食生活やライフスタイルを整えても、男性側に不妊要因があれば時間を無駄にしてしまうことにもつながりかねない。
目指したいのは、目指す家族の形から具体的な妊活方針まで、夫婦が同じ温度感で話し合い、ともに行動していく「一緒に妊活」だ。その姿はまさに、未来の家族をつくるための「夫婦プロジェクト」。男性側も妊活を「自分事」としてとらえて積極的に参加すれば、お互いの精神的負担が軽くなり、夫婦の絆も深まるはずだ。
そこで今回は、実際に「夫婦プロジェクト」として妊活に取り組んだ先輩カップル3組のエピソードを紹介。多様な夫婦の姿から、「一緒に妊活」のヒントを探ってみたい。
■Case.1――データを見せ、気づきの種をまく
一人目は「数字とデータ」に着目した岸田詩織さん(仮名)。リアルなデータを示すことで夫の意識を変えることに成功したという。
「年齢のこともあったので、結婚前から家族設計について話し合い、『夫婦の時間は老後に回して、 すぐに妊活を始めたほうがいいのでは』と伝えていたんです。でも、夫にはピンときていない様子だった」と岸田さん。
しつこく「あれして、これして」と言うのは得策ではないとみた岸田さんは、次に具体的なデータを夫に見せて、「自分で考え、決断してもらう」手段をとったという。
「不妊治療の平均期間と平均金額、男性の年齢と生殖機能の関係、母体の年齢と子どもの障害発生リスクのデータを見せて説明すると、夫はびっくりしていました。とくに子どもへの影響は衝撃だったようで、ようやく危機感を持ってくれた。これからの毎日で、年齢リスクは今が一番低い。子どものために、避けられるリスクなら今動くべきだと決断してくれました。その後、夫は妊活に前向きに取り組み、産後は育児にも積極的。周囲の男性に先輩としての妊活アドバイスもしているようです」(岸田さん)
・岸田さんのエピソード完全版は、「一緒に妊活体験記 第2話」からご覧ください。