国際ブランドカードで便利と安心を用意

 私は海外での支払いは基本的にキャッシュレスです。日本円から現地通貨への両替手数料(窓口での為替レートに含まれている)は多くの場合は割高ですし、余った現地通貨を円にもどす際にも手数料がかかります。また円に換金できるのは紙幣のみ、基本的に硬貨は日本国内で行き場を失います。総合すると、実はクレジットカードなどを使ったキャッシュレスでの支払いの方がむだな出費を抑えられる場合が多いのです。

 旅先でのトラブル対策でもクレジットカードに利があります。紛失したら、すぐ発行会社に連絡しましょう。そうすることで支払を止められ、もし万が一悪用された場合は補償されます(詳細な条件はカード発行会社にご確認ください)。異国で現金を紛失したり盗られたりする場合と大きく異なる、クレジットカードの最大のメリットとも言えるでしょう。また、そのカードで購入したものの盗難や紛失の場合にも、補償サービス付きのものがほとんどです。

 ちなみに海外での支払いをクレジットカードでする場合は、1~2%台程度の(カード発行会社による)事務処理手数料がかかります。例えば支払日の為替が1$=100円で、手数料が2%だとすると、1$=102円として引き落とし額が計算されます。

 Visaなどの国際ブランド付きなら「デビットカード」や「プリペイドカード」もおススメです。Visaなら世界200以上の国と地域で使え便利。事務処理手数料はクレジットカードに比べるとやや高めになります。

 デビットカードの特徴は即時払いが特徴。もし海外で現金が必要になった場合には現地ATMで現地通貨を引き出せて、日本の預金口座からほぼ同時に引き落とされます。また、最近では対象となる外貨の預金口座を開いていれば事務手数料なしで即時引き落としできるサービスや、その残高でチャージできるプリペイドカードも登場。円高の時期に購入したドルやユーロなどの外貨を使える可能性まで生まれています。