生活の質が上がって、心の余裕がある毎日

――愛知に戻ってみて、どうですか?

佐藤 一番うれしいのは、広い部屋に住めること。東京にいた頃は高い家賃で6畳一間。ベッドや他の家具を置いたら身の置き場がなくて、私、生きた心地がしなかったんです。家が自分の居場所だと思えなくて、今みたいに家でゆっくりする習慣がありませんでした(笑)。

生田 東京で部屋のグレードを上げようとすると月15万円以上のお金がかかるんですよね。私も部屋の面では、自動湯沸かし器付きのお風呂がある綺麗な部屋に住みたいという希望がかなわず、生活する上での心の余裕が得られないことが悲しかった。Uターンしたら、その時より安い家賃で広い部屋に住めて、お風呂もゆったり。涙が出そうなほどうれしかったです!

佐藤 Uターンして部屋が広くなったことで、友達を呼びやすくなりました。今は自分の家でみんなと飲むのが至福の時間です。

生田 いろんな意味で住環境って大事ですよね。私は仕事をするのが好きなタイプの人間だから、仕事中心に回る生活がいいと思っていたけれど、それでもほっとする場所があるというだけで、仕事のモチベーションがだいぶ違います。

佐藤 東京では家に居つかない代わりにカフェで仕事をしたりするお茶代や、飲み会、タクシー代の支出が多かったけど、それが減ってお金が貯まるようになりました(笑)。

生田 愛知は、ワークライフバランスが取れているのが「普通」という風土があるように感じます。私もオンとオフをきちんと切り替えることを意識し、できるだけ家で夕飯を作って食べるように心がけています。収入と支出のバランスも無理なく生活できるから東京の時より貯金は増えています(笑)。

――毎日の過ごし方は変わりましたか?

生田 今は車通勤なんですが、通勤中に河川敷や川沿いの緑がたくさんある景色を見ると落ち着きます。休日は甥っ子と東山動植物園に行ったり、最近では西尾市の幡豆海岸までドライブして、テレビでも話題になっていたおしゃれなカフェに行ったりもしました。愛知は少し移動するだけで自然豊かな場所があって、リラックスできるんですよね。

生田さんの休日は、西尾市・幡豆海岸のカフェへドライブ&ランチ
生田さんの休日は、西尾市・幡豆海岸のカフェへドライブ&ランチ

佐藤 私は通勤時間帯の満員電車から解放されたことがうれしい。今は徒歩通勤だから、リラックスした気持ちで出社できます。休日は栄によく行くんですが、ホットヨガスタジオも、NYの最先端フィットネスが体験できるジムもあるし、買い物をする場所も集約されているから徒歩移動でも快適なんです。

生田 私も名古屋市内の池下や高岳あたりで新しいお店を開拓するという“街”の楽しみも満喫しています。愛知は、自然も都会的なものも、バランスよくあるのがいいですよね。

佐藤 私、知多半島の先にある日間賀島もお気に入りで、夏にはタコ料理を食べながら一日をのんびり過ごしたりして楽しんでいます。

名古屋から日帰りでも楽しめる日間賀島でリフレッシュする佐藤さん
名古屋から日帰りでも楽しめる日間賀島でリフレッシュする佐藤さん

Uターン同士での結婚や、地元の友人との再会も

――地元に戻ったことは、人生のどんな転機になりましたか?

生田 実は、転職する直前の有休消化中に、前職の先輩だった男性と再会して結婚に至りました。彼は私より先にUターンして愛知で働いていたので、話を聞きに行ったのがきっかけです。それまで婚活しても上手くいかずに悩んでいたのに、まさかUターンによってこんなに人生が好転するなんて思ってもいませんでした。

佐藤 ドラマチックな展開でうらやましい~! きっと、人生をいい方向に変えようと思って動いたからこそ、得られた結果ですよね。

生田 転職も初めてで、ちゃんと希望する会社が見つかるのか不安だったのですが、「ここだ」と感じた方に突き進んだら、無事、自分のキャリアを生かせる会社に出合えて。それで「自分の判断を信じていいんだ」って思えるようになりました。動き出してみたら意外に「なるようになるんだ」って感じたんです。

佐藤 私は名古屋に帰ってきたことで、疎遠だった友人たちとまた会うようになりました。愛知出身の人って愛知が好きって人が多いから、お互いに親近感を持ちやすくてすぐ仲良くなれることが多いなと感じています。恋愛も、東京で10人と出会うより愛知で1人と出会ったほうが価値があるって、最近は感じますね。