いつの間にかおカネが貯まる
仕組みを作ろう

 長く続けられる方法が身に付けば目標を達成したのも同じ。この点で貯蓄はダイエットに似ているかもしれません。いろいろな方法を次々と試したり、買いたいものや食べたいものをグッと我慢するものの、そのストレスが重なると最終的に発散と称してリバウンドしてしまいます。

 確実におカネを貯めるには、ストレスと手間がかからない方法が一番。社会人となって、限られたオフタイムの買い物で価格比較にたくさんの時間を費やしたり、欲しいものを我慢してばかりのライフスタイルは理想的とはいえないですよね。

 今回は、おカネを積極的に使いながらも無為な支出を減らすことで、おカネが効率よく貯まるルール作り、仕組み作りを紹介します。

「余った分を貯蓄」はキケン
5~30%の先取り貯蓄を

 お給料が入ったら節約を心がけて、月末に余った分を貯蓄に回す――この貯蓄方法は「使わないようにせねば」と常に忍耐力を試されているようなものです。同時に油断すると貯蓄分のおカネまで消費してしまうことにもなりかねません。先に貯蓄分を取りよけ、残りで生活をする「先取り」ルールこそ、貯まる家計管理の王道です。

 理想の先取り額は手取り収入の2~3割の貯蓄。手取り20万円の場合4万~6万円が貯蓄目標額です。しかし居住エリアの家賃相場などによってはなかなか厳しい目標設定になる人もいるでしょう。まずは5~10%からスタートし、年々少しずつ割合を引き上げていけばOKです。大切なのは、給料日に決めた割合の先取り額をまず取りよけ、残りのおカネで生活をまかなう「習慣のスタート」を早くきることです。

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