多彩なサービスがひとまとめに!
ますます便利になるって本当?

 キャッシュレス化が進んで現金をあまり持たなくなった、ポイントカードもスマホにまとめていてなるべくカードを持たないようにしている、財布が小さくなった、という人も増えているのはないでしょうか。キャッシュレス決済サービスによって使うポイントが集約されて、ポイントが貯めやすく、キャッシュフローも明確になった、という人も少なくないかと思います。そんな人にとってマイナンバーカードを取得すること=カードが増えてしまうこと、と感じるかもしれません。しかし、マイナンバーカードはさまざまな行政手続を簡単、便利に行えるだけでなく、新たな機能が加わる便利なカードへと今後も進化していく予定です。

 マイナンバーカードはマイナンバー(12桁の番号)が記載された顔写真やICチップ付きプラスチック製カードのこと。本人確認書類として利用することができます。そして10月27日現在、全国751市区町村(6時~23時、年末年始を除く)のコンビニでマイナンバーカードを使って住民票の写しや印鑑登録証明書の取得ができるようになっていて、オンラインでの確定申告(e-Tax)も可能です。さらに、2021年3月にはマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになる予定です。2023年度にはおくすり手帳やハローワークカード、大学の学生証としての機能も検討されているなど、持っているカードが増えるというより、今まで持っていたカード類や書類がマイナンバーカードに集約されていくイメージ。

 ちなみにマイナンバー制度は国があらゆる情報を一元管理する仕組みではなく、また、マイナンバーを知られても他人には悪用できないようになっています。マイナンバーカードを紛失した場合、個人情報の漏洩が心配ですが、ICチップには税や年金などの情報は入っていません。もし、ICチップへ不正なログインが行われた場合はチップが壊れるようになっています。万が一の紛失・盗難の場合も24時間365日機能を停止できるなど高い安全性を誇っています。

 キャッシュレス決済に加え、マイナンバーカードを活用することでますます暮らしがスマートになります。これからマイナンバーカードが存在感を増し、本当に必要になった時にマイナンバーカードを申請するというよりも、マイナポイントがもらえるこの機会に取得したほうが確実にお得! マイナンバーカードとマイナポイントで便利とお得の波に乗って、スマートな暮らしを体感しましょう!

文/塩野里美 イラスト/なとみみわ