オフスイッチを入れるマイアイテムを決める

――コロナ禍でリモートワークが定着する一方、オンとオフの切り替えが難しいという人が増えています。眞鍋さんはどのようにオフへと切り替えていますか。

眞鍋 私にとってとても効果的だったのは「アイテムによるリセット習慣」です。

例えば、家事の合間に、とっておきのスイーツとコーヒーを用意してリセットタイムを作る、寝る前に好みのワインを1杯飲むなど、リラックスのスイッチを入れる方法をいくつか決めておくのです。

また、就寝前の習慣として、自分の状態に意識を向けて心を整えるマインドフルネスもゆるく取り入れています。リラックスして眠りにつけるので、翌朝の目覚めが違うし、すごくポジティブになれる。

そのうち、スイッチアイテムさえあれば条件反射的に休息モードに切り替わるようになるので、忙しい毎日の中でも、「いま休める!」という瞬間を見つけてちょこちょこ実践しています。

休み方を知れば、可能性が広がる

――さまざまな休み方のバリエーションを持っておくと、自分の状態に合わせて使い分けることもできそうですね。

眞鍋 結婚、出産、子育てなどライフステージが大きく変わりやすい女性にとって、「休み方マネジメント」は生き方を広げる武器にもなると思います。「仕事と子育て、どちらも中途半端になる気がする」と悩む女性も多いと聞きますが、私もそうでした。

でも最前線に固執せず、休むことを肯定的に捉えて現状を俯瞰(ふかん)できるようになれば、ライフスタイルが変化しても「今は新たな経験を積んでいる時期だから」と考えられるようになる。自分が納得できることが、一番の幸せだと思います。

実は私、独身時代に一度挫折したワインの資格を産後に取ったんです。そのご縁で、スクールの講師にチャレンジしたり、全く新しい道が開けました。自分の時間が減ってオンオフの過ごし方を見直したことで、限られた時間でも自分なりに最大限のパフォーマンスを発揮できるようになったんですよね。

休むことでの最重要マターは、まず「自分の状態を知る」ことだと思います。私も若いときに状態を把握せずに走り続けて、精神的にも明らかに影響が出た時期もありました。結局、若さでカバーしたのですが。当時も自分がストレスを受けていることに気づけていれば、それに合わせて最適な休み方ができたと思いますが、時代の影響もあり、がんばることと休まないことをはき違えていたのでしょう。

若い時期から臨機応変に自分の心や体の状態に耳を傾けたり、普段から「自分の休ませ方」を意識的に用意しておくことは、豊かな人生の大切な武器になりますよね。生き方が広がると思います。

取材・文/後藤かおる 写真/三浦伸一 構成/横濱啓子(remix-inc.)

●花王「#さがそう私の休み休み」プロジェクト始動!
休息タイムに寄り添う花王「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」「バブ メディキュア」両ブランドが初めてタッグを組み、日々を忙しく過ごす現代人に向けて新しい休み方を提案する「#さがそう私の休み休み」プロジェクトを発足。

コロナ禍で、テレワークをはじめとする「 新しい働き方」の定着が加速しつつある一方、現実には職場において休むことに対してポジティブではない雰囲気があったり、テレワークによって、仕事とプライベートのオンオフの切り替えが難しくなった、といった現代ならではの悩みまで、休みに対する課題が多く存在しています。

本プロジェクトは、こまめで手軽な休みの導入を提唱するなど、さまざまな「休みへの悩み・課題」を抱える現代人が今の時代らしく、かつ自分らしい「新しい休み方」を探すお手伝いをしていきます。

▼こんな休み休み、アリかも?
「新しい休み方」のアイデア動画やプロジェクト情報公開中!
詳しくはこちら