コロナ禍により、働き方改革が加速度的に進んだ2020年。自分らしい働き方を求めて、キャリア・チェンジやキャリア・アップを目指しているという人も多いはず。しかしながら、キャリア・チェンジに魅力を感じながら、リスクや将来への不安などで二の足を踏んでしまっている──。そんな時、勇気を持って一歩を踏み出し、自分らしい働き方を手に入れた女性の体験談は、ロールモデルとして勇気をもらえるはず。そんな実例を紹介します。

ホテル業界からペット業界へ。キャリア・チェンジの理由とは

 草野淳子さんはフランスに本社を置くロイヤルカナン ジャポンにキャリア・チェンジしたことで自分らしいキャリアを築いている女性。ロイヤルカナン ジャポンは栄養学に基づいた犬と猫のプレミアムペットフードおよび食事療法食を展開。草野さんは、ホテル業界からペット業界という異業種からの転職をしました。

 「大学卒業後、帝国ホテル大阪へ就職し、レセプションを約2年担当していました。その後、丸ノ内ホテルの開業準備室のスタッフとしてホテルの立ち上げや、フォーシーズンズホテル椿山荘(現ホテル椿山荘東京)初のスパのレセプションを経験しました」。

<b>草野淳子 (くさのじゅんこ)さん</b><br> ロイヤルカナン韓国工場 サプライチェーンマネージャー<br> 学習院大学文学部日本語日本文学科卒業後、帝国ホテル大阪などでレセプションとして勤務。2009 年にロイヤルカナン ジャポンに入社。横浜パッキングセンターの立ち上げメンバーとして、サプライチェーン領域におけるキャリアを積む。2018 年よりロイヤルカナン韓国工場にてサプライチェーンマネージャーとして勤務。日本への出荷も担当。趣味は年に数回の夏山登山。そのために、週末は水泳や自転車で体力づくりに励んでいる。
草野淳子 (くさのじゅんこ)さん
ロイヤルカナン韓国工場 サプライチェーンマネージャー
学習院大学文学部日本語日本文学科卒業後、帝国ホテル大阪などでレセプションとして勤務。2009 年にロイヤルカナン ジャポンに入社。横浜パッキングセンターの立ち上げメンバーとして、サプライチェーン領域におけるキャリアを積む。2018 年よりロイヤルカナン韓国工場にてサプライチェーンマネージャーとして勤務。日本への出荷も担当。趣味は年に数回の夏山登山。そのために、週末は水泳や自転車で体力づくりに励んでいる。

 ホテル業界で着実に経験を積み重ねていた草野さんを異業種へのキャリア・チェンジに駆り立てた背景には、幼い頃からの思いがあったそう。

 「よりインターナショナルな仕事環境に身を置きたいと思うようになったこともありますが、大好きな動物に関わる仕事に就きたいと思ったのが大きなきっかけです。小さい頃からずっと猫を飼っていたし、とにかく動物が好きで、小さい頃は獣医師になりたいと思っていました。ロイヤルカナンは『Dog & Cat First(すべては犬と猫のために)』という理念のもと、『犬と猫の真の健康とウェルビーイング』の実現を目指している企業。ただペットフードを作って販売するだけでなく、犬や猫といかに幸せに共生できるかを目指している点に共感しましたし、世界100か国以上で事業展開するグローバルな企業で、いろいろな国の人たちと一緒に仕事をできるという点も非常に大きな魅力でした」。

 とはいえ、まったく畑違いの業界へキャリア・チェンジ。不安や迷いなどはなかったのでしょうか。

 「不安や迷いは当然ありました。でも、それを押し退けてしまうほど、新しいことを学べる環境へのワクワク感が強かったので。それほど不安を感じなかったのは、ホテル時代に様々な失敗やチャレンジを乗り越えたという経験も大きく影響したと思います」と草野さんは力強く答えます。