「人生を支える」資金づくりは分散して確実に投資する

 第2部のトークセッションでは、和泉さんとレオス・キャピタルワークス株式会社の取締役である白水美樹さんが、具体的にどうしたらいいかという参加者からの質問に回答してくれました。

<b>白水美樹(しらみず・みき)さん</b><br>レオス・キャピタルワークス株式会社取締役 営業本部長<br>マーケティング・広報部長<br>いざ「口座を開設しよう」と思った時、意外とありがちなのが、本人確認書類が手元になかったり、住所の変更をしておらず、すぐにスタートできないこと。「そこで気持ちがくじけてしまうと、先延ばしになってしまう。まずは、必要書類を確認しておいて」と白水さん
白水美樹(しらみず・みき)さん
レオス・キャピタルワークス株式会社取締役 営業本部長
マーケティング・広報部長
いざ「口座を開設しよう」と思った時、意外とありがちなのが、本人確認書類が手元になかったり、住所の変更をしておらず、すぐにスタートできないこと。「そこで気持ちがくじけてしまうと、先延ばしになってしまう。まずは、必要書類を確認しておいて」と白水さん

 「リスクを最小限に抑える運用法や金融商品は?」との問いに和泉さんは「人生を支えるための資金づくりと考えたら、①投資先、②対象、③時間の3つを分散すること」と言います。白水さんも「100万円をまとめて1つの金融商品に投資するのではなく、1万円ずつ、3万円ずつと分散して投資する」ことを提案。「早いうちから始めて長い期間、続けることが結果的にリスクの分散になる」と白水さん。

 さらに、忙しい女性は細かく銘柄の優劣を見極めなければならない商品より、プロが選択したものの中から、投資先や投資対象を選べる投資信託がいいのではないかと和泉さん。ただし「日本では投資信託は6000本以上あります。その中でどう選ぶかと言うと、『家族や友人に仕組みを説明できるもの』、つまりどこの国、何に投資しているかなど自分が理解していることが大切」と白水さんは言います。

 ほかにも、資産運用を助けてくれるサービスの紹介、ポートフォリオの組み方、中上級者向けの投資用語の解説、そして、貯蓄と投資と自己投資のベストバランスなど、時間ギリギリまで熱心な参加者からの質問に、お二人が真剣に答えてくれました。

 最後に、白水さんからは「お金がかからずに大きなリターンが得られる自己投資が『ありがとう』を言うこと。いい人間関係は、お金と同じくらいの価値があるから、資産の運用とともにぜひ続けてほしい」というアドバイスがありました。そして和泉さんからは、自分が手に入れられる資産の額を無意識に決めている心のハードルを下げる「マネー美人になる体操」を伝授してもらいながら、2時間のトークセッションは終了しました。

 参加した人たちからは、「女性ならではのたとえ話などがわかりやすく、楽しかった。今年こそは、始めようと思った」、「『目指す老後の貯金の金額は?』と聞かれて初めて、自分の心に限界を設けていたことがわかった」、「紹介された投資信託協会さんのサイトに、その場でアクセスして、保有している商品のチェックができた」など、たくさんの気づきが得られたというリアルな声が届きました。

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取材・文/塩尻朋子 写真/佐々木実佳