公式アカウントの人気がない理由

三島 日経doorsの公式アカウントのフォロワーがあまり増えていないですよね。「日経」と付いているだけで堅いイメージになっているのかもしれません。そこを払拭できるようなコンテンツや切り口にしていかないといけないと感じます。僕らも企業さんのSNSを通じて大事にしているのは「人柄」です。どういう人格の人物がこのアカウントにはあって、どういう感情やインサイトを持っているかが分かると、読者さんは親近感を持ってくれます

 加えて、どんな記事が今人気でどういうコンテンツが求められているなどのメディアとしてのコンテンツとSNS向けのコンテンツ、この2つは違うと思っています。

 現時点でギャップはありますか? 不安な部分、記事を作りながら困っていることなどありますか?

―― 困っていることは本当にたくさんあります。成果を上げるための仕事術とか、「働く」を軸にしたいと考えていて、多くの記事がありますが、有料会員読者向けの記事が多いです。そうなると、なかなかSNSでは広がりづらいですよね。

福間 有料会員登録が必要な記事が広がらない構造というのは、SNSでの記事シェアというのは一人からのシェアからはそんなに伸びないんです。いろんな人が感想を加えてシェアしていくことで、伸びていく傾向があります。その時に有料会員向け記事だと読めないので結局シェアしてもらえないという形になるので、SNSでシェアを伸ばすのであればやはりフリーの記事を中心につぶやいていったほうがいいなとは思います。

今回確認したのは
・どういった経緯で日経doorsが立ち上がったのか
・読者のペルソナ
・他メディアとの差別化ポイント
・有料登録記事とSNS向けの記事の違い

 次回は「SNSで発信する内容」についてお伝えします。

取材・文/齋藤有美(日経doors編集部)