日経doorsは「SNS世代」とよばれる読者層に近いメディアになるために、公式ツイッターで発信を続けています。さらにdoorsのファンになってもらうため、ツイッターバナーをリニューアルすることを決めました。でも、何をどう変えたら読者の皆さんに親しんでもらえるのか……編集部で悩み、プロの力を借りることに……! SNSマーケティング支援を行っているテテマーチに協力してもらって、約3カ月間で新バナーを作り上げました。また、ツイッターをどうやって運用していけばいいのかアドバイスをもらいました。フォロワーを増やしたいなどSNS運用で悩む人にも参考になる内容となっています。リニューアルの様子を全3回で全公開します。第2回の今回はSNS戦略で大切なことについてです。

 前回、テテマーチさんから以下の4つの質問に対して答えを用意するようにと、宿題を出されていました。

・日経doorsが目指すメディアとは?
・チーム(編集部)のミッション
・なぜ、SNSが必要なのか?
・SNSでフォロワー獲得をした先に何を期待するのか?(リーチ以外で)

 今回はこの宿題について、テテマーチ執行役員でSNSプランナーの三島悠太さん、コミュニケーション室室長の福間昌大さんとディスカッションしている様子をお届けます。日経doors編集部の回答内容は第1回の記事で読むことができます。

日経doors立ち上げの経緯

テテマーチ三島悠太さん(以下、三島) メディアのコンセプトといいますか、キャッチコピーみたいなところはすごく理解しました。日経doorsはどういった経緯で生まれたのかを聞きたいです。

日経doors編集部(以下、――) 私たちの会社では女性向けメディアは雑誌で「日経WOMAN」があり、かつて「日経ウーマンオンライン」というサイトがありました。この2つは読者層が似ていて30代半ばの女性がコア層で、もう少しセグメント化した女性向け媒体を作って発信しようという流れになりました。

 また、日経doorsの前に「日経 DUAL」という名前の共働き読者向けのサイトが誕生し、とても好評でした。この日経DUALの読者層の上の世代の女性向けに「日経ARIA」、その下の世代の女性向けとして「日経doors」というのを設計してその3つで展開していこうという流れになったのが3年前です。

 日経doorsのネーミングを決める際、いくつも選択肢が出たのですが、20~30代の女性はいろいろな選択肢がある中で自分の意志で扉を開いて進んでいくということを応援したいと「扉」というキーワードが上がり、「doors」というネーミングにしました。そこに沿うような形でコンセプトメイキングをしてキャッチコピーは「私だけの扉を見つけるウェブメディア」にしました。