ニーズを探っていく

 ツイッターのフォロワーがどういうコンテンツを欲しているかがすごく重要です。最初はやってみないと分からないんですけど、カテゴリー、記事のボリューム、トレンドなど、どの記事が拡散されるかを分析して、投稿していく。すると「自分たちに寄り添ってくれるメディアだ」とか「いつも良い記事や情報を届けてくれるメディアだ」と思ってもらえると思います。

―― なるほど。

三島 一番大変なところはKPIの設計です。良い状態を常に保つのは難しいです。ツイッターはよく読まれるときと、読まれないときの差があるので、中央値が取れれば良い。「コンスタントにエンゲージメント率3~4%取れるコンテンツをみんなで作っていこうよ」というほうが現実的かなと思います。

―― 分かりました。

振り返りのスキームを意識

 繰り返しになってしまうのですが、どういうコンテンツにどのような反応をするのかを見ていくのが非常に大切です。例えば、拡散はされているけど記事には全然流入しない、エンゲージメントは低いけど記事には流入されている、フォロワーは増えていないけどエンゲージメントが上がっているなど。正解はなく、編集部が「これはいい状態だよね」と思えるところがSNSを運用していく中での正解です。何が良くて何が悪いのかを常に振り返ることを意識するといいですね。

 次回は、「公式アカウントのバナーはどんなデザインがいいのか」と悩む編集部の迷いと、バナー作成のコツについてお届けします。

取材・文/齋藤有美(日経xwoman doors)