卵子は卵巣からおなかの中に放り出される!

 では、排卵された卵子はどうやって精子と出合うのでしょうか。その仕組みについて実は誤解している人が多いと、高橋さんは言います。

 「卵巣と子宮が卵管でつながっていると思っている方が多いと思いますが、そうではないんです。卵巣は卵巣固有靭帯という靭帯で子宮につなぎとめられているだけ。ここを卵子が通過するわけではありません。排卵の時、卵子は卵巣の壁を突き破って、ポンッと腹腔内に飛び出します。それを卵管の端にある卵管采がキャッチするんです」

 卵子は直接子宮へ向かうのではなく、なんと一度おなかの中に放り出されるのだとか。まるで宇宙の中に勇気を持って卵子が飛び出した! という感じがしますね。しかも、それが卵管の端でキャッチされるなんて、この時点で既に奇跡的ですよね。

 卵管采が取り込んだ卵子は、卵管の中を移動。卵管の中には繊毛があり、繊毛が動くことで卵子を運んでいきます。

(高橋さんへの取材をもとに、日経doors編集部で作成)

 「性交渉で精液が子宮に入ると、精子は卵管まで入り込みます。卵子と精子が一番受精しやすい場所が、卵管膨大部。卵管の太さは場所によって違い、比較的スペースがあるところで受精しやすいといわれています。受精卵が移動して、子宮内膜が分厚く柔らかくなってふかふかになっているところにくっついて、初めて正常な妊娠が成立したといえます」