性交渉のベストタイミングは排卵の2日前

 じゃあ排卵日に性交をすれば一番妊娠しやすいのかな? と思いますが、そうではありません。高橋さんによると、妊娠するためにベストな性交のタイミングは、排卵の2日前。その後、2日間で精子が卵管膨大部近くまで移動し、排卵後、卵管でキャッチされた卵子が運ばれてくるのを待ち構えている、という構図です。排卵日の目安を知るバロメーターが、基礎体温です。

 朝起きて、体を起こす前に、舌の下に基礎体温専用の体温計を入れて計測します。女性の体は、月経が始まると体温が下がり、低温期が約2週間続きます。排卵すると体温が上がり約2週間高温期が続き、生理が来るとまた低温期に入ります。

(高橋さんへの取材をもとに、日経doors編集部で作成)

 「排卵したかどうかは、排卵後に基礎体温が上がることで分かります。ですから、毎月基礎体温をつけて、翌月の排卵日を予測することで、妊娠しやすいタイミングを知ることができます」

 卵子は排卵されてから1日は卵管にとどまり、射精された精子の寿命は3~7日間。その間に卵管で卵子と精子が出合えば、妊娠の確率が高まります。

 「ただ、卵子や精子の寿命は個人差がありますし、体温は、体を動かすなどの影響ですぐに変化するため、基礎体温を正確に把握するのは難しい。基礎体温に従って妊活をしても授からなかったり、予想外の時期に妊娠をしたりすることがあるのはそのためです」

 妊娠の仕組みを知った上で働く女性が気になるのは、「妊娠のしやすさ」や「妊娠のリミット」。第2回では、女性の人生における妊娠時期についてお伝えします。

取材・文/川辺美希