寝不足や仕事のストレスが女性ホルモンを乱す

 定期的な検診や、日々の体温チェックが将来の妊娠のためにとても大切だということは分かりましたね。では、妊娠しやすい体でいるためには、毎日の過ごし方で気を付けるべきことはあるのでしょうか? 高橋さんは、「ストレスフルな生活はNG」と言います。

 「自律神経を乱すストレスも、妊娠の敵です。睡眠不足や仕事のストレスは自律神経を乱して、女性ホルモンのバランスを崩してしまうんです。すると、脳からの指令に影響が出て、月経不順や無月経を引き起こします。妊娠しやすさの要因はたくさんあるので一概には言えませんが、全く同じ子宮・卵巣の状態であれば、ストレスがない人のほうが明らかに妊娠しやすいと思います」

 忙しいdoors世代にとって、「ストレスをなくすなんて無理!」と言いたくなるかもしれません。でも、仕事を頑張るからこそ、睡眠やリラックスの時間は将来の妊娠のためにも必要なのですね。

 次回は、高橋さんが「将来妊娠したいならぜひおすすめしたい」と言う、ピルのお話です。

取材・文/川辺美希