いつか妊娠・出産したいと思う働く女性に、妊娠の基礎知識をお伝えしているこの連載。今回お届けするのは、妊娠するために大切な体づくりと栄養のお話です。忙しく働くdoors世代にとって、ついおろそかにしてしまいがちな食事。でも実は食事から取る栄養は、将来の妊娠だけでなく生まれてくる子どもの発育も左右するのだそう。時間がないからこそチェックしたい栄養の知識について、予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさんに聞きました。

朝ごはん抜き、ランチは簡単にという人は要注意

 いつか妊娠したいと思う女性にとって、生理の周期や子宮の状態はちょっと気にしていても、生殖器以外の体のことにはあまり気を使っていないのでは? 実は、今の体形や体の栄養状態は、将来の妊娠と大きく関わっているんです。

 毎日仕事を頑張っていると、朝ごはんを抜いたり、ランチはサンドイッチだけで済ませたり、夜遅くに重いものを食べてしまったりと、食生活は乱れがち。健康的でバランスのよい食事をいつも取るのは時間もかかるし、大変ですよね。時間がなくて食事を抜いてしまっても「痩せるならいいか」と気にしない、なんてことも。そんな方は要注意だと細川さんは言います。

 「仕事はどうしても健康を犠牲にする側面があります。でも、5年後、10年後に妊娠して元気な赤ちゃんを育てたいなら、今、食事からしっかり栄養を取って体をつくることが大切です」と細川さん。では、具体的に妊娠と栄養はどう関わっているのでしょうか。