男性が感じる「サポートの難しさ」

 妊活白書ではこんな調査結果も。妊活が「つらい」と感じる女性は66.4%なのに対し、男性は38.8%。「つらいと感じること」の1位は男女ともに「妊娠していないことがわかったとき」(男性38.3%、女性67.7%)ですが、女性の2位は「周りの人が妊娠したとき」(45.3%)に対し、男性の2位は「パートナーが精神的に不安定になったとき」(34.2%)。女性の方が妊活を「つらい」と感じやすく、男性側はそのサポートの難しさを感じている様子がうかがえます。

妊活を「つらい」と感じる女性は66.4%。男性(38.3%)よりもかなり多い。男性は、女性が精神的に不安定になったときに、どうしていいのかわからず戸惑うことが多いよう。(データ:ロート製薬 妊活白書2019)
妊活を「つらい」と感じる女性は66.4%。男性(38.3%)よりもかなり多い。男性は、女性が精神的に不安定になったときに、どうしていいのかわからず戸惑うことが多いよう。(データ:ロート製薬 妊活白書2019)

 「ふたり妊活」が重要な理由として、男性側にも不妊の原因があることが多いという点もあげられます。「より多くの男性には『不妊の原因は男女同じくらい』であることを知ってもらい、男性側の妊活の意識が高まることを期待します」と佐藤院長。

 男性に原因がある場合、一緒に治療を受けない限り、妊活を進めることができません。

 お互いにコミュニケーションを心がけ、相手を気遣う気持ちが「ふたり妊活」の第一歩。まずは「子どもがほしい」という気持ちを夫婦で共有し、ときには夫婦で妊活イベントに参加したり、排卵日に合わせて旅行に出かけたりするなど、気持ちを行動に結びつけてみることが妊活成功へとつながります