将来の妊娠のために知っておきたい基礎知識を学ぶこの連載。前回までは、予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさんに、妊娠しやすい体づくりについて栄養面からアドバイスをもらいました。では、栄養をしっかり取るために、普段の食事で何を食べたらいいのでしょうか? おすすめメニューや食べ方のポイント、そして忙しく働く女性には避けて通れない、コンビニごはんや外食で栄養を取るコツも教えてもらいました。

 前回の連載でもお伝えした通り、働くdoors世代は平均的に摂取エネルギー不足。少ないカロリーでも生きていけていると思うかもしれませんが、これは大きな間違いなんだとか。

 「食事で採り切れていない栄養素は、体自身が供給しています。例えば、筋肉が分解されてブドウ糖になり脳を動かすんです。筑波大学の研究では、3カ月間摂取エネルギーをセーブすると筋肉が5歳老化するというデータもあります。体の中を若いまま保ちたいのならば、3食をしっかり食べることが大切です」

 そしてエネルギーだけでなく栄養素をまんべんなく取るためにも、3度の食事は大切。栄養は体に蓄積できないため、毎食コンスタントに取り続けることが大切なんだそう。

 「栄養素には『3食+おやつ』を食べなくては充足できないものもあります。例えば、生理の時の出血量が多いと感じている人が1日に必要な鉄分は13〜16mgですが、20〜30代の1日の摂取量は6.4mgと、必要量の半分にも達しません(※平成29年度 国民健康・栄養調査)」

 では、妊娠しやすい体をつくるためには、毎日の献立でどんなことに気をつけたらいいのでしょうか。