仕事にまい進する女性にこそ知ってほしい、正しい妊娠知識をお伝えしてきたこの連載。基礎知識を学んだ上で気になるのは、「今の私の年齢では、何をしたらいいの?」ということですよね。そこで今回は、産婦人科医の宋美玄さんに、妊娠したいと思ったタイミングの年代別のタスクと、仕事をしながら現実的に進められる妊活スケジュールを教えてもらいました。

20代は正しい知識を身につけて体調を整えよ

 定期的な検診、バランスの良い食事、毎月の生理対策……いつか子どもを持つためにやっておくことは分かっていても、実際に将来の妊娠について考えるときに気になるのは、今の自分の年齢ですよね。20代前半と30代半ば、30代後半では、仕事の状況や体の状態も違うため、当然、やるべきことも違います。

 仕事を始めてまだ間もない20代前半、やっと1人前として仕事を任されるようになった20代後半。仕事に打ち込んでいると、まだまだリアルな妊活スケジュールは想像できないかもしれません。今は仕事をがんばって、子どもを産むか決めるのもまだ先でいいと考えている人もいるのでは? そんな20代にとって大切なことは、将来の妊娠をイメージして産む決断をすることだと、宋さんは言います。

 「20代の働く女性に大切なのは、年齢が上がれば上がるほど妊娠しづらくなるとまず知ること。『いつかの妊娠』を少しでも想像しているならば、今は彼氏や夫といったパートナーを固定して、30代前半までに、子どもを産むかどうかを決めるといいですね。それから、遅くとも34~35歳までには、妊活を始めましょう」

 では、そのために普段の生活でやっておくべきことは何でしょうか?

 「20代のうちは体のコンディションを整えておくことが大事。タバコはすべての臓器を老化させるので、喫煙や受動喫煙はなるべく避けましょう。それから、標準体重を保つこと。太りすぎや痩せすぎは不妊の原因になります。働きすぎや徹夜もダメ。いざ子どもが欲しくなっても、体やメンタル面の不調があれば妊活どころじゃありません。卵巣の状態を知っておくという意味で、病院でAMH(卵巣年齢)を計っておくのもいいでしょう。低用量ピルを飲んで卵巣と子宮を良い状態にしておくことも大切です」(詳しい説明は、前回記事・宋美玄 毎月の生理をほっとかない 新常識を身につけてを参照)

※2ページ目以降で30代以降の妊活スケジュールについて詳しく解説していきます