不妊治療のステップや費用についてお伝えした前回に続いて、今回のテーマは「働きながらの不妊治療」。実際にはどんなタイミングで通院すべきなのか、どのくらい仕事を抜けなければならないのか、気になりますよね。働く女性の妊活をサポートする京野アートクリニック高輪の京野廣一理事長に、仕事をしながら不妊治療を成功させるためのポイントについて聞きました。

前回記事・知っておきたい不妊治療の基本 年齢リミット、金額は

不妊治療を受けていることを話せる職場はまだ少ない

 「患者さんの中には忙しく働く女性も増えていますので、治療のために仕事を休んだり、途中で抜け出したりする大変さは、診察をする立場でも感じます」と、京野アートクリニック高輪の京野廣一理事長は言います。

 「悩まれている方もたくさんいらっしゃいます。日本ではまだ、不妊治療をしていることを職場でオープンにできる空気はあまりない。仕事の合間にいつでも通院できるという方は少ないと思います」

 人工授精や体外受精の治療のタイミングは、女性の生理周期次第。通院日を予定していても、排卵のタイミングが変わり、急に通院が必要になることも。だからこそ「上司や周囲の理解が大切」

 気になるのが、実際に通院しなければいけない日数。どのタイミングで、どのくらいの頻度でクリニックに足を運ぶ必要が生じるのでしょうか。