働き続けるのは、もはや普通のこと

 多くの20~30代は、働き続けることに対して意欲的。結婚・出産後も仕事は続けたいと答えた人が83.8%という結果でした。

【結婚・出産後も仕事を続けたいですか】
結婚・出産後も仕事を続けたい 83.8%
出産後は仕事を辞めたい 3.0%
結婚後は仕事を辞めたい 0%
分からない 13.1%

 もはや働き続けるのは当たり前。少なくとも、敷かれたレールを行くように結婚や出産で職を離れるというかつての流れは、完全に過去のものなのでしょう。20代からの自由回答では、こういった設問自体が既にナンセンスだという声もありました。

 仕事をしながらライフイベントを迎える・ライフイベントを迎えながら仕事を続ける、というスタイルが普通になってきているようです。パートナーの理解や家事育児を支援するサービスの充実といった背景もあるでしょう。

持続性あるキャリアのために重視すること

 さて、doors世代はキャリア面ではどんなことを重視しているのでしょうか。

 ワーク・ライフ・バランスや良好な人間関係は毎度こういったアンケートを実施すると高い数字になります。今回も高いスコアになっています。

【キャリア面で重視していること】
プライベートを大切にできるかどうか 64.8%
人間関係の良い職場かどうか 59.3%
得意なことを生かせるかどうか 47.7%
好きな仕事ができるかどうか 43.2%
年収が上がるかどうか 40.2%
人を笑顔にする仕事かどうか 38.7%
成長が実感できる仕事かどうか 35.2%

 でもここで注目したいのは、3位以下の項目です。自分らしいキャリアを積み上げていくために、主体的に仕事を選んでいる姿勢をうかがい知ることができます。

 具体的には、自分の得意なことを生かせるかどうか、好きな仕事ができるかどうか、年収アップが可能かどうか、などが挙がっていました。また、成長が実感できる仕事を選びたい、人を笑顔にする仕事を選びたいという声もありました。

 これを読んでいるあなたのキャリア観はどうですか。

管理職の景色も見てみよう

 さて、管理職になりたいかどうか、将来のキャリアビジョンはどうでしょうか。

 絶対なりたい、チャンスがあればなりたい、なってもいい、むしろ独立したい……意識の違いはあれど、肯定的な回答をしたのは約6割。「チャンスがあればなりたい」は最多で「あまりなりたくない」を超えました。ステップアップに対する関心の高さが見え隠れしています。

【将来、管理職になりたいですか】
絶対なりたい 7.5%
チャンスがあればなりたい 30.2%
なってもいい 16.6%
組織で働くのではなく、独立したい 6.0%
(⇒ポジティブ回答は、合計60.3%)

あまりなりたくない 23.1%
絶対なりたくない 7.0%
分からない・その他 9.5%