4月は「初めまして」の季節。部署異動や新入社員の配属日、他部署との共同プロジェクトのスタートなど、自己紹介をする機会もたくさんあります。しかし、「一体周囲に何を伝えればいいのか……」と、途方に暮れている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「初めましてが多過ぎ問題」の打開策を、業務改善士の沢渡あまねさんに伺いました。
Q. 部署異動や転職時の自己紹介、伝えておきたいことは?
部署異動や転職時の「初めまして」では、自分も周囲も、お互いに相手がどんな人なのかが分からない状態です。そのため、自己紹介ではこれまでの「キャリア」や「専門性」と、これから取り組んでいきたい「興味関心」の二つを伝えておくといいでしょう。
「私はこれまで○○の仕事をしてきました」「××が得意で、△△を専門にしていました」と言えば、相手は自分の得意分野を理解し、自分に何を期待していいのかを理解してくれます。
また「これからは◇◇関連の仕事に取り組みたいと思っています」「◎◎に関心があります」と伝えておけば、関連のある仕事が舞い込んだときには、声を掛けてもらえる可能性が高くなるでしょう。
避けたいのは、こうした自己開示をせずに、数カ月たっても「隣のあの人、誰ですか?」という状態になってしまうこと。勝負は最初の1カ月。1カ月の間は、周囲も自分に興味を持ってくれています。だからなるべくこの期間に、自分の得意分野や興味関心を周囲に伝えていきましょう。
Q. 新社会人、配属初日に伝えておきたいことは?
4月から新社会人になった方は、「何がやりたいか」を伝えるといいですね。とはいえ、「入社したばかりでは分からない……」という場合は、正直に「何がやりたいのかも、何ができるのかも分かりません。でも、だからこそいろいろと経験させてください」と、伝えましょう。
新社会人の場合、「やりたいこと」や「得意不得意」は、経験していく中で見つけていけばいいのです。そして見つけられたら、周囲にそれを伝えていく。
最初から背伸びをしたり、やりたいことを無理につくり出したりする必要はありません。やりたいことがある人もない人も、自己紹介ではそれを素直に伝えるようにしましょう。