仕事に慣れてきた社会人2~3年目から、誰もが陥る可能性のある「転職願望ありすぎ」問題。連載第4回目は、転職のタイミングや迷ったときの判断基準、将来を見越した上で今できることなどを、業務改善・オフィスコミュニケーション改善士の沢渡あまねさんが解説します。

 今回解説する「転職し過ぎ問題」は、シチュエーション別にアドバイスをお伝えします。

(1)転職する! という決意が固まっている

(2)転職するか、とどまるか、迷っている

(3)転職はまだ先(やりたいことや転職理由がぼんやりしている)

(4)ゆくゆくは転職したい(いったんは今の会社でチャンスを待ちたい)

 ご自身の転職願望レベルに合わせたアドバイスを参考にしてみてくださいね。

Q 転職のベストタイミングは?

 転職のベストタイミングは、大きく分けて2つあります。「今すぐ転職したい!」と思う人で、下記に当てはまる人はぜひアクションを起こしましょう。

 1つ目は、いいチャンスに巡り合えたとき。「この仕事をやりたい」「この会社にいる○○さんと一緒に働きたい!」というようなポジティブな思いは、個人の成長にもつながります。「成長のチャンスがある」と感じたなら、転職スイッチを押してもいいと思います。

 2つ目は、心身に不調をきたしそうなとき。「なぜか朝起きられなくなった」「普段しないようなミスをするようになった」という兆候があったり、「職場環境が過酷でこのままでは病んでしまう」と感じたりしたなら、自分の健康を一番に考えてください。

☆転職願望が生まれる原因は大きく分けて3つ
 1つ目は、人間関係。上司と良好な関係が築けなかったり、周囲に自分の取り組みを認めてもらえなかったりすると、仕事の内容に満足していても転職を考えるようになります。2つ目は、ブラックな職場環境。この場合は、先述の通り無理をせず早めに抜け出した方がいいでしょう。3つ目は、成長への焦り。学生時代の友人や社内の同期と比べて、経験や昇給に差がついたと感じると、「このままでいいのかな?」と、転職を考えるようになります。